キヤノン EOS-1DX Mark III vs ソニー α9 IIのローリングシャッターやAF比較動画(liyu yang)
liyu yangのYoutubeチャンネルに、Canon EOS-1DX Mark IIIとα9 IIのローリングシャッター現象やAF追従の比較動画がアップされています。
ローリングシャッター比較動画
- 撮影対象はハンディファン。
- シャッタースピード 1/2500 レンズ絞り値は f/4.0
- 動画の8秒あたりから、メカシャッターで比較
- 1DX3 は20コマ/秒 α9IIは10コマ/秒
- 動画の3秒あたりから、電子シャッターで比較
- 1DX3 とα9II 共に20コマ/秒
ちなみに、両カメラの連写スペックを調べるとこのようになりますのでご参考に。
Canon EOS-1DX Mark III
- メカシャッター OVF 16コマ/秒
- メカシャッター LV 20コマ/秒
- 電子シャッター LV 20コマ/秒
SONY α9 II
- メカシャッター 10コマ/秒
- 電子シャッター 20コマ/秒
比較とても面白い結果だと思いました。
一瞬SONY α9IIのセンサーは高速読み出し出来ていて凄い、、、と思ったのですがメカと電子共にほんのわずかにローリングシャッター歪みが発生しているようです。
一方のEOS-1DX Mark IIIのメカシャッターの画像はより歪みが殆ど感じられない画像となっています。
α9IIはメカシャッターと言っても電子先幕シャッターなのに対して、EOS-1DX Mark IIはフルメカシャッターだと思いますので、その違いが出ているのでしょうか。
ということで、スポーツ撮影の現場ではCanon EOS-1DX Mark IIIの16コマ/秒が有利だと思いますし、シャッター音がシビアな環境ではα9IIの方が有利そうですので引き分けという感じでしょうか。。。どちらも流石フラッグシップとして素晴らしいカメラに違いありません。
顔認識の比較動画
この動画、何よりもレビューワーの方の動きがグッドジョブ過ぎて拍手ですね!
両カメラ共に流石最新のフラッグシップカメラだけあって、素晴らしい追従性能ですね。
微妙な傾向の違いとしては、Canonが顔全体認識の比重が強く、SONYは瞳認識の比重が強いように思えます。
SONYは顔を振り返った時は身体に、また指差しした時に指先に瞬時に移動する場面が見られましたが、どちらが良いかはシーンによって違うと思います。
そして最も差が付いたのが、フレームアウトしてからの回復です。
SONYの方が瞬時にフレームアウトから回復するようですが、Canonは右から入った時の回復が遅く、左から入った時の回復は問題無いということです。
これはおそらく縦位置で撮影していることも関係しているように思えます。
右からフレームインするのは横位置撮影では下からフレームインするに等しいですね。(Canonはこれを想定していなかったのか、あるいはハードやソフトでの何かしらの制約かもしれません)
おそらく横位置撮影での左右フレームインでこのような差があることは考え難いので実際のスポーツ撮影ではより影響が少ないのかもしれませんね。
野外でのAF追従
こちらの結果を見ると、Canonの方は動体の動き始めの時に失敗する率が高いように思えます。(偶然なのかもしれません線が)
これらのテストを見て最も興味深いのが、Canon EOS-1DX Mark IIIは全てライブビュー、つまりリアモニタの撮影での性能ということですね。
つまりCanonはいつでもα9 IIに近いフルサイズミラーレスカメラを出すことが出来ることが確認出来たのかもしれません。
とても分かりやすい動画ですね。
そして興味深い結果でした。
やはり道具の癖を知っておくことが重要だと思いました。
あと個人的にはα9はなんとなくピントが合ってるというか甘い気がします。
特に3つ目のAF追従動画は特に感じました。
たまにαの前ピン後ピン問題の書き込みを見ますがどうなんでしょうか?
次回はニコンD6も加えて比較して欲しいですね。
α9のピントの甘さ私もそう感じていました。また色もちょっと寂しい感じですね。
なのですがHDMI出力で記録されていると思いますので、ちょっとコメントを避けさせていただいていました。
ただ途中で出てくる作例もちょっと甘いなかーという感じです。
確かに両機種ともに癖があるようなので、把握しておくことが大切そうですね。個人的にはSONYユーザでもあるのですが、あの細かい位相差ポイントが忙しく出て来るのはあまり好きではありません、、、