CAPAのサイトでヨドバシカメラの4月下期(4月16日〜30日)販売台数ランキングが公開しています。
“ここまででニコン製デジタル一眼が入っていないことにお気づきだろう。「ニコン製デジタル一眼カメラは、商品知識が豊かな店頭販売員との会話も、買い物の醍醐味として楽しまれるユーザーによって購入されている」。こんな仮説も立てられそうなランキングとなった。”
Via ‘ 店舗休業で浮かんだ「ニコン一眼ユーザーは店頭での買い物好き」という仮説 | CAPA CAMERA WEB (https://capa.getnavi.jp/news/335024/)
- FUJIFILM X-T4 ボディ
- FUJIFILM X-T4レンズキット
- SIGMA fpレンズキット
- OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIボディ
- SONY α7R IVボディ
- SONY α6600高倍率ズームレンズキット
- SONY α7 IIIボディ
- Canon EOS-1D X Mark III
- Panasonic LUMIX S1Hボディ
- OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIボディレンズキット
今回の集計期間は実店舗の休業があり、ネットでの販売実績の比重が高いということですが、かなり興味深い順位ですね。
CAPAの分析ではNikonの購買層が販売員との会話が醍醐味なのでは?と分析されていますが本当にそうなのでしょうか?
X-T4がNikonを押し出したのでは?
4月上期の統計(こちら)では9位がD780、10位がD850でしたが、新製品のFUJIFILM X-T4の2製品がランクインしてきたことでそれらが押し出されたようにも見えます。
加えて、他の販売店では売れていたSIGMA fpがランクイン、更にOM-D E-M1 Mk3のレンズキットも売れ始めたことで、Canon D90とNikon Z50が押し出されているという見方もあるかと思います。
ただ実際の販売台数が公表されていないのでNikonのカメラが他社と比較してどれくらい減っているのかはよく判りません。
3強以外のメーカーが台頭
次に面白いのはベスト4までがSONY以外のメーカーということです。
これこそ通販での影響なのかもしれません。
ヨドバシカメラの実店舗に行くと、Canon、SONY、Nikonの展示スペースが目立つところにあり面積も広いので、どうしてもこれら3強のカメラを触ってしまいます。
加えてメーカーのジャケットを着られた(おそらく)派遣された販売員の方が接客されています。
相対的に、FUJIFILM、OLYMPUSは目立ちませんし、特SIGMA製品は探すのが難しいくらいですね。
これまで3強は実店舗での販売に注力されていたことは間違い無いと思いますが、ネットの販売ページでは平等に製品を選ぶことが出来ると思います。
フルサイズではLマウントカメラが一番売れている
また注目なのが、Lマウントカメラが2機種ランクインしているということです。
SIGMA fpはこれまでも人気だったのですが、Panasonic S1Hがランクインしたのは驚きました。
ヨドバシカメラ.comでS1Hの価格を確認すると、61万円となっていて価格が安くなっているわけではありません。
S1シリーズとfpが全く異なるユーザー層をターゲットにしているのもLマウントにとって良い結果となっていると思います。
但し、S1HはS1シリーズの中では一般ユーザーよりも映像のプロ向けの方が購入されるカメラですので、EOS-1DX MarkIIIと同様に業務で使用される方が購入されている可能性もありますが。
いずれにしても(この2週間に限りですが)RFマウントやZマウントのカメラよりも売れているのはすごいですね。
SIGMA 山木社長のインタビューでは挽回の可能性が十分にあるということでしたが、それが証明されて来たのかもしれません。
追記:SIGMA fp が更に売れたのはWeb会議の話題も?
そういえば、SIGMA山木社長が4月25日、SIGMA fp をWebカムとして使われている方が多いということを呟かれました。
SIGMA fpをWebカムとして使われている方が増えていますが、当社内でも流行っています。左上の画像は先日ご紹介した自作ブラケットを使用した例ですが、他にもご覧のように使用例多数です。その他、レンズをF1.4とかにしたり、いろいろ楽しんでいるようです。右下はWeb会社説明会のセットアップです。 pic.twitter.com/oYAFV2AuNs
— Kazuto Yamaki (@KazutoYamaki) April 25, 2020
また、デジカメWatchさんでもSIGMA fpをWeb会議で使うという特集記事を掲載されています。
今のカメラ話題のトレンド https://t.co/4lmBryVDHR
— dmaniax.com – YOUのデジタルマニアックス (@Dmaniax) May 12, 2020
もしかしたらSIGMA fpを購入された方の中にはこのような話題性も影響された可能性も高いのではと思います。
超小型のフルサイズミラーレスカメラという独自のポジションとその話題性、そしてUSB接続するだけでストリーミングが可能ということはVlogやYouTubeなどのストリーミング放送される方にとっては最高のカメラかもしれません。
そしてそのような用途で購入される方は、お近くの家電販売店でSGIMA fpは販売されていないケースも多いかと思いますので、ヨドバシカメラさんなどのネット大手から集中的にご購入されることになると思います。
そう考えると、その台数は侮れないのかもしれません。
結局、実店舗の販売が出来ないことで影響を受けたのは
今回実店舗の販売はかなり減少していることから、Nikonに限らず3強はやはり実店舗の販売に頼っているということが伺えます。
しかし4月後半のカメラ販売数はかなり減少していると思いますので今回のランクインされているからと言って好調というわけでも無いかもしれません。
今回のヨドバシカメラの販売ランクの推移からするとコロナ流行でのカメラ販売減少影響が一番現れているのは、CanonとNikonではと予測しています。
参考
(参考)4月上期のランキング
- Canon EOS-1D X Mark III ボディ
- SONY α7R IV ボディ
- SONY α7 III レンズキット
- OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III ボディ
- SONY α6400 ダブルズームレンズキット
- SONY α7 III ボディ
- Canon EOS 90D ボディ
- Nikon Z 50 ダブルズームキット
- Nikon D780
- Nikon D850