Nikonが3月期の決算発表を公開しましたが、市場縮小に加えコロナウィルの流行によってかなり厳しい状況になっているようです。
“ニコンが28日発表した2020年3月期(前期)の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前の期比88%減の76億円だった。カメラ市場が縮小するなか、新型コロナウイルスの感染拡大で新製品の発売を延期し、販売が振るわなかった。カメラの映像事業で減損損失を計上し、利益を下押しした。”
Via ‘ ニコンの前期、純利益88%減 市場縮小とコロナでカメラ苦戦 :日本経済新聞 (https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL28HR1_Y0A520C2000000/)
こちらがNikonの決算発表会の配信ページ。
- ミラーレスは増収を確保したが、事業全体で約700億円の減収
- 減収に加え新製品の開発投資負担や減損損失計上が重なり赤字に
- 販売店の休業、サプライチェーンの停滞
- プロ向けを含む主力製品の発売延期の影響による製品ミックス悪化
- 通期見通しも事業:4・5 月の販売は前年同月比大幅に減少、2期連続の赤字は避けられない
- 2020年3月期の途中から、想定を超える市場の縮小や競争激化
- 新型コロナウイルス感染症による規制強化、外出禁止、小売店の営業停止、イベント中止などによる顧客の購買行動への制約、減退が想定される
- 想 定以上の市場縮小、特にターゲット層であるプロ・趣味層セグメントの縮小が進む場合には、より厳しい状況に 追い込まれる可能性がある
3月期は営業利益の赤字が前回予測より拡大している模様。
レンズ交換式デジタルカメラのシェアは約20%
2019年3月期は220億円の黒字から、2020年3月期は171億円の赤字に。
販売台数は年々減少の一途を辿る。
ということで、Nikonの主要生産拠点であるタイやラオスでレイオフが実施されるということです。
“ニコンは28日、デジタルカメラを中心とした映像事業の構造改革の一環で、東南アジアの工場で合計700人の従業員を削減したと発表した。早期退職などにより2019年秋から3月末まで段階的に実施。人数はタイで500人、ラオスで200人と各拠点の従業員の約1割にあたる。”
Via ‘ 新型コロナ:ニコン 海外工場で700人削減 カメラ事業不振で :日本経済新聞 (https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59696480Y0A520C2000000/)
日本においてはコロナ明けの兆しもあり例の給付金が支給さされると言う追い風があるかもしれませんが、Nikonはタイミング良く新製品を投入することが出来るのでしょうか?
ただ、今後は世界中でStayHomeの余波が続く可能性もあり基本的には厳しい状況が続きそうですね。