日本最古の総合カメラ誌アサヒカメラが休刊へ94年の歴史に幕
なんと、朝日新聞とA ERAによれば月刊アサヒカメラが休刊するということを発表しました。
“月刊誌「アサヒカメラ」(毎月20日発行)は2020年7月号(6月19日発売)をもって休刊します。”
Via ‘ 「アサヒカメラ」休刊のお知らせ |AERA dot. (アエラドット) (https://dot.asahi.com/info/2020060100019.html?page=1)
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“朝日新聞出版が発行する雑誌「アサヒカメラ」が6月19日発売の「2020年7月号」で休刊する。1926年創刊で、現在も国内で発行されている総合カメラ誌としては最も古い。現在の部数は約1万5千部。広告収入の低迷で、休刊を決めた。”
Via ‘ アサヒカメラ、7月号で休刊へ 日本最古の総合カメラ誌:朝日新聞デジタル (https://www.asahi.com/articles/ASN6163DZN5XUCVL01V.html)
現在の発行部数が1.5万部ということですが、日本雑誌協会で公開されている過去の発行部数を調べてみました。
- 2018年4月〜6月 28,967部
- 2016年4月〜6月 32,200部
- 2014年4月〜6月 37,700部
- 2012年4月〜6月 44,534部
- 2010年4月〜6月 54,167部
- 2008年4月〜6月 63,200部
12年前は6万部以上だったのが10年で半減し、そしてその2年後に何と更に半減して過去の1/4の発行部数になっています。
更に、雑誌広告ドットコムの統計情報によれば、
- 読者の男性比率88.3%
- 読者の年齢構成
- 29歳以下 7.9%
- 30歳~39歳 18.6%
- 40歳~49歳 23.6%
- 50歳~59歳 15.5%
- 60歳~70歳 31.0%
- 不明 3.4%
ということで主にシニア層の男性が購入されていた雑誌ということですね。
カメラ雑誌においては、紙の本離れ、映像に対するコンプライアンスが厳しくなり、カメラ販売数の年々の減少、オンライン広告への移行、読者の高齢化などなどによってこのように減少の一途を辿って来たと思います。
更に、コロナウィルスによってオリンピックが延期され、カメラ各社も決算発表で広告の対費用効果に対する一層の効率化を行うということを発表されていますので、悪い状況が重なってしまったということが予測されます。
6月19日に発刊されるアサヒカメラ2020年7月号が一区切りとしての最終号ということですね。(休刊ですので復活の可能性があるとは思います。)
私も購入させて頂こうかと思います。
各メディアでもアサヒカメラの休刊を惜しむ記事が掲載されています。
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“株式会社朝日新聞出版は6月1日、「アサヒカメラ」の休刊を発表した。6月19日発売の2020年7月号が最終号となる。”
Via ‘ 現存する日本最古のカメラ雑誌「アサヒカメラ」が休刊に – デジカメ Watch (https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1256119.html)
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“創刊94年の歴史を持つ老舗誌の突然の幕切れに、愛読者からは惜しむ声が相次いでいる。”
Via ‘ 「アサヒカメラ」、創刊94年で休刊 「青春の一部だった」「一つの時代が終わり」: J-CAST ニュース【全文表示】 (https://www.j-cast.com/2020/06/01387078.html?p=all)
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“長年の部数低迷と、新型コロナウイルスの影響による広告費の激減が原因という。新人写真家の登竜門として知られる木村伊兵衛賞は、引き続き朝日新聞社と同社が共催する。”
Via ‘ 写真誌「アサヒカメラ」が休刊 部数低迷、コロナ禍で広告費激減|秋田魁新報電子版 (https://www.sakigake.jp/news/article/20200601CO0121/?nv=ent)
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“愛読者からはSNS上で「青春の一部だった」「また一つの時代が終わりますね」「写真を撮る楽しさや撮影技術はもちろん、分野を超えて興味の範囲を広げてくれたカメラ雑誌でした」「時代の流れとは言え寂しい限り」と惜しむ声が上がっている。”
Via ‘ 「アサヒカメラ」、創刊94年で休刊 「青春の一部だった」「一つの時代が終わり」(2020年6月1日)|BIGLOBEニュース (https://news.biglobe.ne.jp/economy/0601/jc_200601_1514569779.html)
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