Nikon主催のフォトコンテストで金賞を受賞を始めとして数々のアワードに輝いた写真家であるJason Parnell-Brookes氏が、Fstoppersのサイトに、Five Lenses Every Portrait Photographer Should Have:ポートレート写真家が持つべき5本のレンズという記事を投稿しています。
“In order to be a great portrait photographer you need a set of decent tools in order to do your job. Whether you work in the studio or out in the field we take a look at five top lenses for portrait photography.”
Via ‘ Five Lenses Every Portrait Photographer Should Have | Fstoppers (https://fstoppers.com/originals/five-lenses-every-portrait-photographer-should-have-489491)
はじめに
- 優れたポートレート写真家には仕事に適切な道具を揃える必要がある。そこでスタジオから野外までのポートレート写真に最適な5本のレンズを考えた。
- SONY、Nikon、Canonをはじめとするその他のカメラシステムでもポートレートカメラマン用に最適化されたレンズが幾つかあるが、それらは、焦点距離が長く、大口径で、シャープであることが知られている。
- 結婚式からストリートフォト、スタジオからロケでのポートレートまで様々な用途が考えられるので、完全なリストに限らないが私自身のトップ5のレンズを示したいと思う。
1. 85mm f/1.4
- 85mm f/1.4はポートレートに真剣に取り組む写真家にとって絶対的に必要なレンズである。
- 長めの焦点距離と、幅広い絞り値の組み合わせによって他とは明らかに違うポートレートを生み出すことが出来る。
- このレンズで撮影した写真の画質の良さはすぐに伝わる。
- 85mmの焦点距離はややフラットになり、様々な被写体を補完することになる。
- 光学性能も信じられないくらいシャープで、瞳の周りの鮮明なディテールはこの世のものとは思えない程である。
2. 70-200mm f/2.8
- 望遠レンズになると圧縮効果によって更に被写体をフラットに表現する。それがこのレンズがポートレートの世界では偉大な打者となっている理由である。
- 70-200mm f/2.8 レンズはカバーする焦点距離をの幅が広く中程度から広いスペースでの撮影でも有利である。
- 更に、野外の撮影でもズームすることで圧縮効果をより得られることから背景を埋めることが可能になる。
- f/2.8個定なのでISOを上げなくても多くの光を得ることが出来、音楽/ギグイベントでのポートレート撮影にも向いている。
3. 35mm f/1.4
- 他の単焦点レンズや望遠ズームレンズと組み合わせるるのに最適なのが35mm f/1.4レンズである。
- 広角レンズ固有の特性によって、浅い被写界深度を得るのが難しい場合がある。
- 広角レンズが搭載されているスマートフォンでは、ポートレートをよりクールに見せる為に被写界深度処理が行われることも知られている。
- 35mm f/1.4 のような大口径レンズは被写体を背景から浮かび上がらせることができる。
- そしてシャープであもあり、シンプルな解釈となるストリートポートレート撮影に最適である。
4. 50mm f/1.8
- f/1.4ではなくf/1.8というレンズを選ぶことこそ今回示したいことである。
- 50mm f/1.8 は大口径の入門用レンズであり、小型でもある。そして他のレンズよりかなり安価で、特に中古ではそれが顕著になる。
- 必要に応じてポケットに収めることも出来るので気易く使えるレンズとしても認識されている。
- 更にフェザー級のこのレンズは、お金を掛けないでもその気になればポートレートにパンチを叩き込むこともできるのだ。
5. 18-55mm
- 18-55mm レンズは多くカメラシステムでは入門向けとして販売されている。
- 軽量で、シャープで、便利なズームレンジを持っており、フレキシブルに使えるレンズである。
- 殆どのフォトグラファーが1度は所有して使ったことがあるレンズの筈だ。
- ブランドによっては異なる開放値となるが、通常f/3.5-5.6あたりで、手ぶれ補正が搭載されているものもある。
- あなたは、この小さなレンズでも素晴らしいポートレートが得られることに驚くことになるだろう。
最初の3本は予測出来るのですが。50mm f/1.8 とキットレンズを持って来ているのが面白いと思いました。
かつて一眼レフの時代の50mm標準レンズは、ちょうど良いお値段のF1.4とバーゲンプライスのF1.8が揃えられてました。
しかしミラーレス時代になると50mmも光学性能を極めた高価なレンズばかりになってしまいました。
ズームレンズが大口径と言ってもF2.8なのですから、1万円前後で買えるF1.8は本当にメーカーの良心が示されたレンズということですね。(撒き餌レンズとも呼ばれていましたが)
また18-55mmはAPS-Cの定番キットレンズとしてメーカーは安価と言っても光学性能は妥協していないというお話を聞いたことがあると思います。
確かにこれら2本の安価なレンズでも説得力がある写真が撮れない限り高価レンズでも、、、、と思いますので、もっと精進したと思いました。
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