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「フルサイズミラーレスの新基準へ。」キヤノン EOS R6のスペック見ながらすごいと思うことを書いてみた

先日、EOS R5について思うがままにダラダラ書いてしまいましたが、本来EOS R6の方が私の身の丈に合うカメラ。ということで公式Webサイト見ながら再びダラダラと書いてしまいました。

まずはプレスリリースから

キヤノンは、フラッグシップモデル「EOS-1D X Mark III」(2020年2月発売)を基にした有効画素数約2010万画素フルサイズCMOSセンサーと新映像エンジン「DIGIC X」を搭載し、高速連写や高速・高精度なAFなどの性能と機動性を兼ね備えた「EOS Rシステム」の次世代フルサイズミラーレスカメラ”EOS R6″を2020年8月下旬に発売します。

Via : Canonプレスリリース

プロモーションビデオ

EOS R6スペシャルページ

製品情報ページ

スペックや特徴見ながら凄いなぁと思ったこと

EOS R5のスペック見た後なので、R6でそれより驚くことは少ないのですが、それでもやはり魅力的でした。

EOS-1D X Mark IIIのセンサーをカスタマイズしたものが搭載されいる

噂の段階でEOS R6のセンサーは2000万画素という情報が流れていたのですが、何故EOS Rよりも低解像度にするのか?というのが不思議でした。
そのせいか、EOS RPよりも更に入門機という話も出ていました。

しかし昨日の発表でアピールされたのは、フラッグシップ機のEOS-1D X Mark IIIのセンサーをベースにしたということです。
これは、EOS R6は決してEOS RPはおろかEOS Rよりも上位に位置するモデルということですね。(価格を見れば明確ですが)

感度性能を調べて見ると、EOS R6はCanon最強のEOS-1D X Mark IIIとやはり同等ということがわかりました。このセンサーだけでEOS R6を購入する理由になりそうですね。

EOS R6 2010万画素
静止画 ISO100~102400 拡張 ISO50〜204800
動画 ISO100~25600 拡張 ISO204800

EOS-1D X Mark III 2010万画素
静止画 ISO100~102400 拡張ISO819200
動画 ISO100~25600 拡張 ISO204800

EOS R5 40500万画素
静止画 ISO ISO100~51200 拡張ISO50〜102400
動画 ISO ISOISO100~25600 拡張ISO51200

EOS R 3030万画素
静止画 ISO100~40000 拡張ISO50〜51200
動画 4K ISO100~12800 拡張ISO102400
動画 FHD ISO100~25600 拡張ISO102400

測距点はEOS R5よりも多い

EOS R6が6072ポジション、EOS R5が5940ポジションと、僅かながら(実用上差異は無いですが)EOS R6の方が多いですね。
ここからもEOS-1D X Mark IIIのセンサーを引き継いでいるというのがわかりますね。

連写性能、AF性能、手ブレ補正性能がEOS R5と同じ

AF追従でメカ12コマ/秒 電子20コマ/秒、そして、撮像エリア全面をカバーするiTR AF Xということですので、EOS R6は決して入門機とは言えない撮影性能を持っているということですね。

やはりHDR PQ HEIF 10bit記録が可能

これもEOS-1D X Mark IIIやEOS R5と同じく対応して来ました。
今後Canonの標準になるような気がします。

連続撮影枚数がR5より多い

JPEGファインで、EOS R6は1000枚以上、EOS R5は190枚ということです。(ちなみにEOS Rは100枚)
つまり、画像処理プロセッサーおよびバッファメモリはEOS R5と同じものが搭載されているということですね。

バッテリー撮影枚数もEOS R5より上だけど、えっ?

EOS R6は255枚、、、、EOS R5はなんとわずか220枚なんですね、、、、
EOS Rが350枚で、ライブビューではそれほど差は無いことからこれは明らかにリフレッシュレートが上がったEVFのせい(その為の処理も)と思われます。

EVFのリフレッシュレートを下げることが出来るでのEOS Rに近い値になるようですが、せっかく進化したAFをスポーツ、モータースポーツ、飛行機などで撮影時は120fpsにするのが筋だと思いますので、これは致し方ない性能なのかもしれませんね。

そこでほぼ同じセンサーとしているEOS-1D X Mark IIIとバッテリー性能を比較すると、、、、

なんと10倍以上の差、縦グリにバッテリ2個入れてもEOS R6は1/5の撮影枚数ということですね。

EOS R6のバッテリLP-E6NHが7.2V / 2130mAh で価格は1.1万円
EOS-1D X Mark IIIのバッテリLP-E19が10.8V / 2700mAh で価格は2.2万円になります。
それぞれWh換算すると、EOS R6の縦グリにバッテリー2個入れると計算上は同等のバッテリー容量になります、、、、
価格も比例関係というのが、当然と言えば当然なのですが、面白いですね(^^

50万円のEOS R5が上回るところ

こんな感じでしょうかね。。。
・動画 RAW記録
・デュアルスロット
・トップ液晶
・EVFの解像度
・背面液晶の解像度
・通信性能
・価格(^^

EOS R5が現時点での最高の機能やデバイスが入ったカメラだとすれば、EOS R6はより現実的にバランスが取れたカメラだと思います。
その上で、EOS-1DX Mark IIIと同等のセンサーということが、プレミアムになっており、決してEOS Rよりも入門向けでは無いという証になっているということですね。

価格は税込 345,400円>これもフルサイズミラーレスの新基準だね

これはCanonオンラインショップでの価格ですが、EOS R5が506,000円、EOS Rは税込 214,500円、EOS RPが税込 143,000円です。

発売直後ということもあり、EOS R6とRは13万円の差が付けられてますが、おそらく、R6は30万円を切るあたり、R5は45万円を切るあたりで落ち着くのではと思います、

ライバルの価格を調べてみると、、、
SONY α7RIVは38万円前後、α7IIIは22万円前後、
Nikon Z7は30万円弱、Z6が22万円前後
ですので、R5もR6もちょっと強気な価格設定がされていると思いました。

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で、更に気になったのがデジカメWatchさんがちょうどアップされたCanonへのインタビュー記事。

EOS R6は、フルサイズEOSの中でEOS 6D Mark IIの後継に位置づけられる機種です。
……..
EOS R6は、手ごろな価格帯でありながらも充実した機能と性能を望む、ライトなハイアマチュアの皆さまに向けて開発したミラーレスカメラです。

Via: キヤノンに聞いた「EOS R5」「EOS R6」一問一答 – デジカメWatch

手頃な価格帯ということで、EOS 6D Mark IIの2017年発売時の価格を振り返ってみると25万円くらいでした。

つまり、同じクラスのカメラでもちょうど10万円価格がアップしているということですね。
個人的に35万円は決してお手頃の価格ではありませんが、フルサイズミラーレスの時代になり、価格が一気に上昇したことが、カジュアルユーザー向けのEOS R6にも反映されているということですね。

とは言うものの、フルサイズセンサーで8段手ブレ補正を実現していることや、AF追従での12コマ/20コマ連写などもうこれまでのカメラでは実現していないスペックを楽しめるということで、この価格に見合う価値は十分以上にあると思います。

ただ、バッテリーはもうちょっとなんとかならなかったものかと,,,,,予備バッテリ買おうにも高くなってるし^^)

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