SONY α7S IIIの小出しスペックリークで連日盛り上がっておりますが、先ほど確度が低いながらも4900万画素のクアッドベイヤーセンサーIMX312AQKが搭載されるという噂が出て来ました。(Twitterでもリツイートが多くこの情報に注目されているようです。)
実は昨年末にもα7SIIIについてクアッドセンサーが搭載されるという噂が出ていたんですね。→こちら
ということで、SONYのクアッドベイヤーセンサーの技術説明情報ページに2×2 On-Chip Lens Solutionが見つかったので読んでみました。
モバイル向けイメージセンサーの新しい画素構造。
Via ; SONY 製品情報 – イメージセンサー 2×2 On-Chip Lens Solution
2×2 On-Chip Lens(OCL)ソリューションは、高速フォーカス・高解像度・高感度・高ダイナミックレンジを実現する、イメージセンサーの新しい技術です。
- 2×2 OCL方式
- 4画素にまたがる形でオンチップレンズを配した構造
- 全画素で位相差を検出することが可能
- 小さい被写体でも高精度にフォーカスを合わせることができる
- 低照度でも安定したAF性能が得られる
- 複数の位相差検出画素情報を積算することでノイズの影響を排除
- 被写体の形状や模様に依存しないフォーカス性能
- 左右に加え上下でも検出が可能になった
- 高解像度撮影が可能
- 信号処理機能で配列変換することにより高解像度出力
- 感度向上・低ノイズを実現
- 4画素の信号を加算し低ノイズ化
- 2×2 OCLにより光の利用効率を高められる
- リアルタイムでのHDR出力が可能
この技術説明ページを見ると、画素合算による感度やダイナミックレンジ向上よりも。AF性能の向上の方が訴求されています。
結局1200万画素全画素がクロスポイントの位相差センサーとして動作するという理解で良いでしょうか。
もし本当にSONY α7S IIIにこのようなQuad Bayer 2×2 OCLセンサーが搭載されるとすれば、高感度性能のみならずAF性能においても向上したカメラになる可能性がありますね。
ちなみに、動物認識によってAF性能が更に進化しているCanon EOS R5を始めとしたEOS機に搭載されているデュアルピクセルセンサーは、2画素による位相差検出ですので、SONYの2×2 OCLの方が検出速度や精度において更に有利かと思われます。
これらのことからα7SIIIでこれまでミラーレスカメラの位相差AFの弱点を改善したAF性能においても更に凄いカメラとして出るのかもしれません。
この情報が本当であって、更に、高画素モードも使え、更に、同様のセンサーがより安価なカメラにも(^^使われるようになって欲しいですが、それが実現すればSONYはミラーレス最強の座を更に続けることになりそうです。
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