CIPAが7月のデジタルカメラとレンズの出荷台数の統計を発表しました。
世界中の国々が外出禁止となったことで、出荷台数にもコロナウィルスの影響が直撃した3月、4月、5月よりは回復したようにも見える、前年比では大きく落ち込んでいるという状況が見えて来ます。
この状況に対して日本経済新聞が分析した記事を公開しています。
7月のデジカメ世界出荷が前年同月比44%減の65万6000台だったと発表した。交換レンズは同39%減の66万4000本で、6月に続いてカメラ本体よりも交換レンズが多く売れた。
Via : 日経 〜 7月のデジカメ世界出荷、前年比44%減…
- 7月のカメラ出荷は前年同月比44%減の65万6000台
- 一眼レフが前月比20%減の13万4000台
- コンパクト型は66%増の30万7000台(前年比では44%減)
- ミラーレスは35%増の21万4000台(前年比20%減)
- 交換レンズは39%減の66万4000本
- 6月に続いてカメラ本体よりも交換レンズが多く売れた
- 市場で交換レンズの存在感が高まっている。
- 既存ユーザーの買い増し需要に依存する傾向が強まっている。
- デジタルカメラ本体の出荷台数が年々減るのに伴い、交換レンズの出荷本数との差が縮まる現象が起きている。
- 19年のカメラ本体出荷が1500万台
- 10年(1億2100万台)に対して約8分の1
- 交換レンズは1400万本
- 12年(3000万本)の半分程度にとどまっている
- 19年のカメラ本体出荷が1500万台
と、最近はレンズの方が売れているのが驚き、、、的に書かれていますが、日本経済新聞はカメラとレンズが別の市場として分析されているのに違和感を感じます。
単純に10年前バカ売れしていたコンデジが売れなくなったことでカメラの出荷台数の減少の方が目立っているということだと思います。
カメラメーカーはボディを売ることでレンズを更に売るというのは昔からのモデルですよね。
例えば Canon EFレンズは2019年2月に1.4億本を達成しています。
それに対しEOSボディは2019年10月に累計1億台を達成しています。
昔からボディよりもレンズの方が1.5倍くらい多く売れているということですね。
でレンズの販売本数が半分の規模になっていると書かれているということは、レンズ交換式カメラの市場は実質半分になっているのは事実ですね。
それにしても、今年はカメラとレンズの出荷台数はこのまま平行線を辿るとすれば、カメラ市場は本当に大きく減少した1年になりそうですね。
もしボトムとすれば来年はそれが改善されるのでしょうか?
それとも更にボトムを迎えることになるのでしょうか?