NikonグループのMark Roberts Motion Control (MRMC)社が開発したリモート撮影システムRobotic Podがボストンレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パーク球場に採用され活躍しているということです。
The Boston Red Sox professional baseball team has partnered with Nikon to have automatic robot cameras installed across its iconic Fenway Park.
Via : PetaPixel – Robotic Nikon D5 DSLRs Installed …
MRMC社は2016年にNikonが買収された、ジンバルやロボットアームを利用したロボティックカメラによるリモート撮影システムの製品とそのソリューションサービスを提供する企業。
米国Nikon Professional Services (NPS)によって、COVID-19流行によって無観客となる試合の撮影を無人で行うために設置されたということです。
今回のRobotic Podシステムの概要
- Nikon D5
- Nikon 80-400mm f/4.5-5.6G AF-S VR
- 360度可動
- ズーミング対応
- 撮影されたイメージはFTP経由でリアルタイムで転送される
- FullHD動画のリアルタイム配信に対応
- GIFモーション画像の自動生成機能
- タイムラプスの自動生成機能
Nikon D5が採用されているのは、勿論Fマウントの豊富なレンズ群で超望遠ズームを含む様々なレンズが装着できること、また安定したリモート撮影とFTP画像転送システムがサポートされていることだと思われます。
また、D5は連写速度も十分ですしD6よりも安価(^^ということもあるかもしれません。
こちらがNikon USA NPSのソリューション紹介ページ
POLYMOTION PLAYERソフトウェア
- スポーツ向けのソフトウェアソリューション
- 最大12台のカメラを一括制御可能
- ワンオペレーションで操作が可能
- TRACAB システムによって指定したチーム単位、或いは、個々のプレイヤーの自動追尾と自動撮影が可能
- プレイの瞬間を複数のカメラで同時撮影したマルチアングルショットの生成
こちらがオートトラッキングのプロモーション動画
コロナウィルスの流行によって、スポーツイベントやコンサートの人員規制が続いていますし、またカメラマンやクルーの方の安全を考えると、多くの人員をフィールドに配置するのも今後難しくなると予測できます。
また、このシステムの本来の目的である、コスト削減(主に人件費?)と効率化(集中制御や自動転送など)のメリットも更に認識されると思いますし、人間では技量の差と写真の出来栄えが関係するケースが多いと思いますが、自動認識と自動撮影によって平均的な映像クオリティの向上も期待出来るということですね。
ということで、でこのNikon のMRMCシステムのような遠隔操作によるティックカメラ撮影は今後更に普及しそうですね。
また東京2020でもロボットカメラは多数採用されると思いますが、Nikonのカメラがコッソリ活躍(フィールドの黒レンズ比率は低くなっても)しているということになればNikonファンの皆さは嬉しい?のではと思います。
Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR フルサイズ対応