iPhone12 vs リコー GR III ストリートフォトの撮影対決(Martin Kaninsky)
今回のiPhone12の発表ではカメラの進化についても重点が置かれていました。
そしてPetaPixelのエディターであるMartin KaninskyがiPhone12とRICOH GRIIIのどちらがストリートスナップに向いているかを比較する記事を掲載しました。
Hello photography fans. Today I am going to pit the Ricoh GR III—the reigning champ of street photography—against the new iPhone 12. I want to see if the new iPhone will be able to replace, at least to a certain extent, your camera and if it still makes sense to buy a compact camera if the street photography is your main genre.
Via:PetaPixel-Apple iPhone 12 vs Ricoh GR3:
はじめに
- ストリートフォトグラフィーの王様となっているRICOH GR3とiPhone 12を比較した。
- iPhone12がマルチカメラ、優れたビデオ機能など万能を目指したカメラに対し、RICOH GR3はたった1つの目的ストリートフォトグラフィーの為に作られたカメラである。
- そしてGR3はポケットに入れられるコンパクトさを持つカメラであるが、iPhone12も同様にポケットに入れることが出来るカメラであると言える。
使い勝手
- RICOH GR3の方がより写真の為の設定が出来るようになっている。
- 露出モードダイアルも備え、タッチシャッターが出来るのもiPhoneには無い機能である。
- iPhoneは撮影したらすぐにクラウドやSNSに写真をアップすることが出来る。
- iPhoneは美しいスクリーンと優れた再生機能を持っている。
写真の保存方法
- AppleのiCloudは実質無限枚数の写真を保存することが出来る。
- GR3は2GBの内部メモリとSDカードスロットを持つ。
撮影・画質について
- iPhoneはHDRフォトの撮影が出来るが、ストリートフォトにはそれほど重要では無い。
- iPhoneの標準カメラアプリは驚くほど進化している。
- 超広角カメラの画像を操作ボタン部の黒いところに透過表示することて実際のフレームより広く見渡せるようになっている。
- iPhoneのLCDスクリーンは新時代のビューファインダと言うことが出来る。
- ディフォルトの4×3から16×9に表示する時も操作部を透過表示させることで実現している。
- iPhoneの画質には実際に驚いた。小型のセンサーにも関わらずディテールが素晴らしく再現されている。
- GR3のRAWファイルは、iPhoneの写真の(2.5MB)10倍以上(29.5MB)となる。
- iPhoneは強力な処理チップを活かしリアルタイムでのスマートHDRやコンピューショナルフォトグラフィー処理を行なっている。
- コントラストが高いシーンではHDRはキラー機能となる。
- GR3は多彩なクリエイティブ加工機能がある。
- iPhoneの2倍の解像度となるのでより大判のプリントを行うには明らかに有利である。
- iPhoneのレンズはf/1.6なので豊なボケを得ることが出来ないが、私はフルサイズではf/5かf/8で撮影しており、ストリートフォトではそれほど気にする必要は無い。
- そしてiPhoneポートレートモードでは計算によるボケが追加された写真を撮影することが出来る。
- 私はこのボケは内部で背景のレイヤーが生成されボケが適用されていると信じている。
- f/1.4モード(何故かf/1.6しか選択出来ないが)の処理も可能であり見栄えが良い結果が得られる。
- 私はf/5.6モードがシャープネスも含めベストであると感じている。
- 長時間露出で計算処理を行うiPhone12 Proのナイトモードフォトも素晴らしいが、 私はシャープネスとコントラストがやや過剰であるように感じる。
まとめ
- 私が1.5日iPhoneを試用した感想として、実際の撮影プロセスでは、RICOH GR3のグリップがiPhone12を打ち負かした。
- スマホはカメラのようなホールドがし難く、撮影のフィードバックを得られない。
- 結局スマホでの撮影の持ち方となってしまう。
- RICOH GR3は刺身包丁のようなものである
- 頻繁に用いるシャッタースピード、絞り、ISOなど直ぐに変更しながら、より良い画質を自分で作ることが出来る。
- ただ、15×10センチ程度のプリントではiPhoneの画質の区別’は付かないのも事実だ。
- RICOHGRはクリエイティブなフォトグラフィー向けのカメラである、
- iPhone12はスイスアーミーナイフである。
- コンピューショナルフォトグラフィーはあなたの写真編集に要する時間を無くすことが出来る。
- その代わりに、あなたのクリエイティビティは少し制限されることになるが、iPhone12 Proで保存可能なApple ProRAWにはLiDAR情報が内包されており、それを変えることになるだろう。
- ビギナーの方にはiPhone12の2つのレンズ、更に3つのレンズがバリューをもたらすことになる。
- Vlogに適したの素晴らしい動画や、ファミリーイベントでも素晴らしい写真を撮ることが可能である。
- 画質はRICOHG R3に劣るが、ソーシャルメディアでイメージをシェアする限り、それの違いを見分けることは難しい。
- もしAppleがフルサイズカメラを作るとすれば、やはりコンピューショナルフォトグラフィーを導入することになるだろう。
いかがでしょうか?
まぁ当然と言えば当然の結果かもしれませんが、やはり刺身包丁よりもスイスアーミーの方がキャンプでも様々な料理で使えるということですね。
スマホのカメラはより高い解像度のセンサー、マルチカメラ、LiDARセンサー、そしてAIベースのソフトで急激な進化を進めていますので、近いうちにプレミアムコンパクトを超えるカメラになるかもしれませんね。
ただ、万能を追い求める限りRICOH GRの代替にはならないような気がします。
そして、次のGRはどのようなカメラになるのでしょうか?
噂も出始めていますが。iPhoneのような万能カメラには進化しない方が良いかもしれませんね。GRユーザーだけの意見かもしれませんが。
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