Nikonが10月5日に2021年3月期 第2四半期決算報告を行い、
映像事業セグメントは今後の市場縮小を想定しビジネスモデルを転換し収益性の向上と効率化が目標として示されました。
市場規模は2016年から6割近く減少している状況で、収益性の高いフルサイズミラーレスカメラと大口径交換レンズが今後の柱ということですね。
業績の数字を見ると今回はコロナウィルスの影響が大きく、全セグメントが営業利益を赤字と報告しています。
そして各セグメントの中で最も赤字が大きいのが映像事業部ということです、前回の8月時点の予測から更に悪化している状況です。(海外生産拠点の減損損失も計上しているということも含まれています。)
ただし、見通しとして書かれているコロナ禍の市場は想定以上に回復というのが明るいポイントかもしれません。
映像事業は通期でも赤字を予測。
今後はよりプロ向け、ハイエンドの趣味層向けに注力するという方針を立てられています。
しかし、上のグラフで気になるのは、レンズ交換式カメラの市場規模が500万台なのに対し、Nikonが狙う台数は85万台ということで何と約1/6強のシェアしか目標に無いということですね。。。。
せめて、100万台、、、、いやかつてのNikonなら1/4のシェアとなる125万台を狙っても良いような気がしますが、どうなんでしょう?
そして、中期見通しでは来年の黒字化が目標。
ただ、その前提はカメラの市場規模が今年がボトムということを想定しています。
ただ、18年からの販売台数の統計を見ると、現実的にはレンズ交換式デジタルカメラと交換レンズ共に右肩下がりというのが現実ですが、来年はこれが回復することになるのでしょうか?
仮に来年も市場が更に落ち込むようなことがあれば想定通りに行かない可能性もありますね。
そして2021年3月期通期見通しでは映像事業の赤字が、Nikon全体の業績を大きく押し下げていることが示されています。
Nikonにとって映像事業の回復こそが今後全体の業績回復と連動するということで、来年は大きな節目の年になると思います。
ということで、来年の発表が予測されているフラッグシップミラーレスへの期待はかなり大きいものになりそうですね!
そして、シェアを獲得するにはやはり入門機の拡充も急務だと思われますが、、、、
追記:日本経済新聞によれば、海外で2000人の削減を行うということです。
ニコンは5日、2022年3月までに海外で2000人強(海外全体の2割程度)の従業員を削減すると発表した。スマートフォンの台頭と新型コロナウイルスの拡大で主力のカメラ事業の業績が悪化している。カメラ本体の製造を宮城県からタイに集約し、販売会社を統合するなどコスト削減を急ぐ。
Via:日本経済新聞新聞-ニコン、海外2000人削減
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