本日AdobeがLightroomのM1ネイティブ対応をリリースしました。
Adobe Lightroomが、Apple M1とWindows ARMプラットフォームの両方にネイティブアプリとして対応した、といううれしいニュースをご報告します!
Via:Adobe Lightroom Blog – 2020年12月フォト製品
またApple ProRAWフォーマットに対応したということで、iPhoneのカメラでも更にLightroomのパフォーマンスを得ることができるようです。
一方で、Lightroom Classic、Photoshop、Adobe Camera RawのApple M1ネイティブバージョンは現在開発を進められているということです。
そしてPetaPixelのサイトが早速このARM版Lightroomと。Rosettaエミュレーション、更にIntelネイティブでのパフォーマンスを比較されています。
Benchmarking Performance: Lightroom on M1 vs Rosetta 2 vs Intel
テスト条件
- M1搭載の新Apple MacBookProとIntelベースのMacBookProを使用
- LightroomでSONY α7RIVとPhaseOneの1億画素の写真を用いる
- 100枚のα7RIV写真と150枚のPhaseOne画像のインポートとエクスポートするテストを実施
- 100%解像度で、sRGB JPEGと16bit TIFFをエクスポートするテストを実施
- 3回実行したテストの平均を算出
インポートテスト
M1 ネイティブ版 | Rosetta 2 エミュレーション版 | Intel Mac版 | |
α7RIV 100枚インポート | 18秒 | 16秒 | 16秒 |
Phase One 150枚インポート | 22秒 | 22秒 | 24秒 |
エクスポートテスト
M1 ネイティブ版 | Rosetta 2 エミュレーション版 | Intel Mac版 | |
α7RIV JPEGエクスポート | 18分41秒 | 17分45秒 | 18分43秒 |
α7RIV TIFFエクスポート | 20分19秒 | 21分12秒 | 19分36秒 |
PhaseOne JPEGエクスポート | 31分50秒 | 34分52秒 | 31分23秒 |
PhaseOne TIFFエクスポート | 38分23秒 | 45分35秒 | 35分42秒 |
- ARMバージョンとエミュレーションでは標準のインポート/エクスポートで大きなパフォーマンスの向上は見られなかった。
- M1 Lightroomの方がエクスポートタスクでわずかな速度の上昇があるようにも見える。
- IntelモデルはM1モデルの2倍のRAMを搭載しているにもかかわらず、エクスポート時間とインポート時間は同等だった
- 最も顕著な改善はアプリの全体的な使いやすさである。
- M1ネイティブの方がアプリはよりスムーズに実行される、またCPUの負荷が少ないのでファンが動作しない
- Intel MacBookProはすべてのエクスポート実行中にファンが盛大に音を立てていた
- 約20秒のインポートでさえファンが動作する
- 対するM1 MacBookProはずっと静かなままであった
- Appleが独自のシリコンチップで達成したのは、完全な電力制御が出来るようになったということだろう
ということで、M1 MacBookPro +ネイティブLightroomは、Intel MacBookProとパフォーマンスは同等ながらも、MacBook Proユーザーが長年にわたり悩ませながらも慣れっ子になってしまった、高負荷時のファン動作が無くなったというのは素晴らしい進化ということですね。
おそらくバッテリーの持ちも大きく変わってくるのだろうと思います。
またRosetta2エミュレーションでもそれほど気にする必要は無いようなので、今 M1 MacBookProを購入されても問題は無いのかもしれませんね!