YOUのデジタルマニアックス

今後レンズ交換式カメラ以上の市場に?カメラ大手各社がスポーツ映像分析ソリューションに着目(ニュースイッチ)

ニュースイッチによれば、カメラ各社はスポーツ映像分析市場に注力することになるということです。

カメラ大手がスポーツの映像分析技術を磨いている。世界でリードしてきた光学技術や画像処理技術は、コロナ禍で生じた非対面・非接触というニューノーマル(新常態)に対応しながら、選手の技能向上やケガの防止などに貢献する情報を取得するのに大いに役立つ。デジタルカメラ市場の縮小で新規事業の創出が欠かせない中、スポーツビジネスは有望な成長領域だ。

Via:ニュースイッチ- カメラ各社がスポーツ映像分析にフォーカス

SONYの取り組み

こちらがSONYのプレスリリース

ソニーとソニーピーシーエル(以下、ソニーPCL)は、グループ会社Hawk-Eye Innovations(以下、ホークアイ)のプレー分析サービスの実証実験を、東京ヤクルトスワローズ(以下、ヤクルト)の協力のもと、6月19日(金)から開幕した2020年シーズンより開始しました。

Via ; ソニー-ホークアイのプレー分析サービスの実証実験

画像認識によって選手を追うというソリューションはこれまでも見かけましたが、遠方から150km/hに及ぶボールまで追跡出来るのは本用に凄いです。

先日選手を追跡するソリューションでの笑い話もでていましたが、ボールを追いかければそんなことは無くなりそうですね(^^

Wikipediaによればこのホークアイは2011年にSONYが買収し審判補助システムとしてすでにクリケット、テニス、サッカー等の競技に浸透しているということです。

ホークアイ (Hawk-Eye) は、ソニーが2011年3月7日に買収したホーク・アイ・イノベーションズが開発を進める審判補助システム(ゴールライン・テクノロジー)である

Via : Wikipedia – ホークアイ (審判補助システム)

Hawk-Eye社の公式HPを見てみると、これらの以外に多数の競技向けのソリューションを展開しています。

SONYの得意分野である映像とカメラ技術そして放映・中継技術と組み合わせると、スポーツイベントの中核ソリューションということになりそうですね。

先日もFOXがNFLの中継にSONYのミラーレスカメラを用いて更にリアルな中継を行なっている事例もご紹介しました。

よりシネマチックな映像の為に>ソニー α7RIVと24-70 F2.8GMレンズがFOXテレビのNFL放映のフィールドカメラとして使われ始めた(Engadget)

Nikonの取り組み

こちらは9月にご紹介させて頂いたNikonの子会社POLYMOTIONの記事

ボストンレッドソックスの本拠地にNikonのロボットカメラシステムRobotic Podが採用

Canonの取り組み

流石Canon、抜かりなくこの分野に参入されているということですね!

スポーツ映像解析の世界市場22年は4000億円に

ところで、Goopassによれば2019年のレンズ交換式カメラの市場希望は4400億円ということです。

2016年には約5800億円だったものの、2019年には4500億円にまで減少しました。レンズ交換式デジタルカメラの市場規模は、今後も縮小していくことでしょう。

Via : Goopass – 【2020年最新】レンズ交換式デジタル…

そして今年のCIPAの統計を見ていると、2020年は更に市場が縮小するのは確実そうです。

となると、業務向けスポーツ向けカメラの4000億円という予測はその金額を上回る希望になるということですね。

今後の世界情勢からスポーツ中継は更に自動化とインタラクティブ化が進んで行くことになりそうですから市場規模も拡大することになりそうで、各カメラメーカーも更に注力して行くということですね。

そして来年の東京オリンピックの中継もこのようなソリューションが多数使われることになるのでしょうか?

楽しみですね!

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