コロナウィルスで大幅に落ち込んだというカメラ販売ですが、キヤノンはそれを脱するどころか、更に業績を伸ばしているということをメディア各社が報じています。
第4四半期(10-12月期)にフルサイズミラーレスの新製品が牽引したカメラや、在宅需要が続くインクジェットプリンターなどが特に利益面で計画を上回って推移したとしている。
Via:ブルームバーグ – キヤノン:前期2度目の上方修正、
キヤノンは14日、デジタルカメラの中国販売などが好調で2020年12月期の連結純利益を上方修正すると発表。AGCも20年12月期の業績予想を引き上げた。背景には中国の景気回復があり、新型コロナウイルスの感染再拡大で業績が落ち込む非製造業と回復に差が出ている。
Via:日本経済新聞 – キヤノンはデジカメ上振れ
キヤノンは14日、2020年12月期の連結業績予想を上方修正した。フルサイズミラーレスのカメラやインクジェットプリンターなどが利益面で計画を上回って推移したためで、純利益予想は800億円(従来予想は520億円)となる。
Via:ロイター – キヤノン、20年12月期予想を再度上方修正
Canonの株価は昨年11月以降、回復していますね。
ちなみにCanonは昨年、四半期で赤字を計上し、コロナウィルスの悪影響がそれ以降も継続するということで、更に厳しい状況になると予測されていました。
7月28日に発表した2020年4〜6月期の連結最終損益は88億円の赤字に転落。新型コロナウイルスの影響で主力のオフィス機器・デジタルカメラは大きな打撃を受け、四半期ベースで初めての赤字に沈んだ。
しかし、10月にはEOS R5/R6、PowerShotが好調で1回目の上方修正を行っていました。
更にコロナ禍を脱した(と言われている)中国で新発売したミラーレスカメラの販売が好調というのが更に業績を押し上げたということですね。
日本ではEOS R5/R6の品薄状態となっている理由は中国市場での販売が好調だったということかもしれませんね。
御手洗社長は2019年に今後カメラ市場が半減するというある意味大胆な予測を立て、それに対応するように取り組んで来たことが今回の業績上方修正に繋がっているということだと思います。
またキヤノンの御手洗社長がインタビューでカメラ業界の再編について答えられています。
「カメラは(オリンパス撤退で)むしろ再編が終わったのではないか。残る関心事は(オリンパスのカメラ事業を継承した)OMデジタルソリューションズの今後だろうが、国内に買い手がいるとは考えにくい。事務機器の環境はカメラほどは悪くはない。現状はコロナ禍の一時的な影響が大きく、再編はないだろう」
Via: ニュースイッチ:キヤノンCEO「カメラ業界の再編は終わった」
OMデジタルソリューションは今後どうなるか判らない、、、御手洗社長の予測は当たるのでしょうか?
またその他のカメラ企業の再編は無いという予測も注目ですね。
現在更にコロナ禍が拡大しているようにも見えますが、ワクチン投与などの成果が現れると人の移動も増え、カメラの需要が高まれば良いと思います。
でNikonの株価をチェックすると、今年に入りCanon以上の上昇率を示しているようです。
これはNikonの回復も期待できそうですね!