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ファンの期待を超えるカメラ?ニコンは1年以内にD6を超えるフラッグシップミラーレスカメラを出すことにコミット(DPreview)

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DPrevireがニコンイメージングの開発マネージャーである大石兼司氏へのロングインタビュー記事を掲載していますが、フラッグシップミラーレスカメラに関する回答も回答されているようです。

With the global pandemic still restricting travel, in place of our normal sit-down chats we’ve been conducting virtual interviews with executives from major manufacturers. This week we spoke to Keiji Oishi, Department Manager of Nikon’s Imaging Business Unit, UX Planning Department.

Via –DPreview Interview: Nikon – “A flagship Nikon Z series

仙台での製造から撤退したのは何を意味し、いかに決定されたのか?

  • 効率を高める為の再構築の一環である。
  • 仙台ニコンを閉鎖する予定は無い。
  • 交換レンズは栃木Nikonで生産を継続する。

D6と同等のミラーレスは出るのか?

  • 1年以内に出すことを期待してもらって良い。
  • D6を超えることを目標に開発されている。
  • プロのニーズに応える。
  • 新開発の高解像度積層CMOSセンサーをデビューさせる。
  • 様々なジャンルのスチルカメラマンにとって大きな技術的飛躍をもたらすカメラ。
  • 8Kの動画機能の搭載を検討している。

8K動画戦略は?

  • スチルと同様にビデオにも高解像度化が必要である。
  • 高解像度動画の需要は今後も拡大する可能性がある。
  • ビデオグラファーのニーズに応える魅力的な動画機能を提供することが重要でありそれは可能である。
  • 8Kへのユーザーニーズは4K動画への切り出し、高解像度の写真のキャプチャの生成なども可能になることだ。
  • 8Kはスチルとビデオの境界線が薄れて行く時代に柔軟に対応する。

ニコンブランドの特徴とは?

  • 使い易さ、ワークフロー、プロの厳しい仕事に耐えうるような作りの良さ。
  • パフォーマンスと信頼性が最も重要で最も過酷なシーンの撮影に使われ、頼られていることを誇りに思っている。
  • ただし、不必要なほど丈夫な商品は作っていない。ターゲットユーザーに最高のパフォーマンスを提供する為に最適化している。

2019年〜20年に発売されたニコンの一部の製品に大幅な遅れが出た理由は?

  • COVID-19の流行に加え、他の要因の複合的な組み合わせによるものだった。
  • チームとサプライチェーンが制限された中、製品の最終調整で品質を確保することが課題だった。
  • サプライチェーンの混乱を乗り越えるのが困難だった

パンデミックから学んだこと

  • 人生の出来事を記録することがいかに重要であるかということを示してくれた。
  • 接続を維持する必要性と、コンテンツの必要性が強いことも理解した。
  • コロナ流行の有無に関わらず、フルサイズミラーレスカメラの市場は拡大している。
  • リモートによるロボット撮影技術のソリューションや高品質ストリーミングの為のWebカメラユーティリティを提供することができた。

ミラーレス時代における光学設計で最も排除すべき収差は?

  • レンズは光学的に優れているだけでなく個性を持っている必要がある。
  • 特定の収差ではなく、最高の画質を得るため可能な限り全ての収差を最小限に抑えることを目指している。
  • レンズを通過した可能な限り純粋な画像を得ることに重点を置いている。デジタル処理の使用は最小限に抑えている。

10年後の光学的開発はどのようになるのか?

  • 大口径のZマウントがもたらす自由度によってAFの信頼性が向上する。
  • 過去数年間で、新素材、非球面レンズ、コーティングなどの進歩があった。
  • Nikonはこれまでもこれからも光学技術の最先端を行く企業である。
  • 次の目標はこの高い光学性能を維持しながらもよりコンパクトで手頃な価格のレンズを開発することである。

どのタイプのレンズが最も需要が高いか?

  • F2.8大三元レンズ(14-24mm、24-70mm、70-200mm)だ。
  • 次の目標はマクロレンズや望遠レンズなどカメラシステムとして不可欠なレンズをリリースすることである。
  • より小型で手頃な価格のレンズに対する需要があることを認識している。
  • ロードマップはユーザーの声を反映したえる更新と改訂を行なっているので、今後も期待してほしい。

動画機能の開発の重要性は?

  • Nikonは伝統的なメーカーと思われているが、D90によってデジタル一眼レフカメラで最初に動画撮影を可能にしたメーカーでもある。それから近年までの動画需要の高まりを歓迎している。
  • 動画に対するニーズに答える為、強力な動画機能を備えたカメラを開発し、ソリューションの提供も検討している。
  • 動画撮影中のスムースなAFの為に、ブレージングを最小限に抑える光学設計を目指している。
  • ミラーレス化によって、フォーカシンググループをマウント付近に配置できるようになり、画角の変化が最小限に抑えられたことで動画への適合性が向上した。

ZシリーズDXフォーマットのカメラについて

  • DXフォーマットの市場はスマホの影響を受けてるのは事実である。しかし中級カメラに安定した需要があることが証明されている。
  • 現在のラインナップは限られているが、今後もカメラとレンズの両方を強化する予定である。
  • 多くのDXフォーマット用レンズが計画されており、将来出る可能性も高くなっている。
  • 今後出る40mmや28mmのようなFXレンズは手頃な価格のレンズであり、実際にDXユーザーの使用も念頭に置かれている。
  • 現在のロードマップではDXレンズは少ないが、常に市場のニーズを評価して対応して行きたい。

Z6IIとZ7IIとの売上げバランスは?

  • 四半期ベースで記録的な売上げを達成し、ミラーレスカメラとして過去最高の販売を報告した。
  • 第一世代ではZ6の方が圧倒的に売れていたが、IIでは2機種のギャップはかなり少なくなっている。
  • IIでは第一世代の不満に対応することで好評であるが、更にエキサイティングで技術の進化が求められていることを認識しており、今後も強化を継続する。

Nikonで最も重要は市場セグメントは?

  • プロ及び愛好家向けの中高級商品を中心に展開し拡大する。
  • プロ向けのソフトウェアやアクセサリを含めたシステム全体を強化する。
  • 入門機の重要性も認識しており、今後の市場動向に注意を払いながら検討を続ける。

スマホをどのように認識しているか?

  • スマホは写真へのゲートウェイと見做している。
  • 人々の写真のスキルが上達するにつれて、更に良いものへ関心を向けることになる。
  • 低照度性能、高速の動きを捉えるスピード性能、そして更なるブレークスルーにはレンズが必要となる。
  • スマホを使ってコンテンツを投稿共有するニーズに対し、SnapBridgeアプリのアップグレードを継続する。
  • プロフェッショナル領域でもスマホはカメラのリモート操作や画像転送には欠かせないツールとなっている。

フルサイズとミラーレス後に来る次は何か?

  • 包括的なユーザーエクスペリエンスは撮影だけでもたらさせるものでは無い。
  • 5G、AIの革新によってB2Bセグメント市場でも画像技術の需要が継続すると予測している。
  • ロボット工学と自動キャプチャリングソリューションの必要性が大幅に高まっており、MRMC社を通じてそれらのニーズに応えることができている。

コンピューショナルフォトグラフィーの製品への組み込みは?

  • 非常に期待されている技術であることは理解しているが、開発計画についてはコメント出来ない。

将来のニコンは?

  • 1年以内に、最新の革新的な技術を組み合わせたプロ向けカメラをリリースする予定である。
  • Zシステムのレンズは約30本に拡大する予定である。
  • Zならではのレンズやシステムの企画も継続する。
  • イメージング技術への投資も妥協することなく継続する。
  • 5G、AIの革新によって、あらゆる業界でカメラ技術が求められるようになると考えている。

Nikonユーザーのみならず世界中のカメラファンが注目しているのは、Nikonのフラッグシップミラーレスカメラはどのようになるか?ということですね。

SONYがα1を発売し、ある意味他メーカーのフラッグシップミラーレスカメラが超えなければならない壁を築いてしまったと思います。

ただNikonがα1を超える為にも独自の技術をいかに開発するかに掛かっていると思いますが、そのヒントになる例としてはNikonが独自開発した積層型高速センサー等もあるかもしれませんね。

ニコンが4Kx4Kで超高速1000fps&110db高ダイナミックレンジを実現する積層型イメージセンサーを開発

またインタビューにも触れられている通り、B2B向けのロボットカメラやコンピューショナルフォトグラフィーも戦略となっている筈です。

ボストンレッドソックスの本拠地にNikonのロボットカメラシステムRobotic Podが採用

今後レンズ交換式カメラ以上の市場に?カメラ大手各社がスポーツ映像分析ソリューションに着目(ニュースイッチ)

一方で、SONY、Canon、Panasonicはスチルカメラとは別のシネカメラ部門を持っており、ここ最近強力な製品をリリースして話題になっているのに対し、Nikonは未だこのような映像のプロの領域に対しては深く入り込めていないように見えるのがちょっと気になることですね。

Nikoの最新の経営ビジョンは「ニコンは光で未来を変える」ということですが、最近ニコン自身の未来が心配になるニュースが出て来ているのがちょっと気になるところです。

「オリンパスに続いて、ニコンもカメラから撤退するのではないか」(関係者)との観測が浮上したのは、ニコンの苦しさのうつし絵だ。ニコンのカメラ事業は継続できるのか。

Via – BJ ニコン、カメラから撤退する日…

まぁ、この記事の内容からしてニュースメディアが意図的に炎上させることを目的にしているような気もしますが、カメラとレンズのファミリー向けや趣味層へのカメラ販売だけではもう事業の継続が難しい時代になっているのは確実そうですね。

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