アドビ M1ネイティブ対応のPhotoShopとAIによるスーパー解像度現像機能を公開(追記あり)
Adobe BlogでApple シリコンM1チップへネイティブに対応したPhotoshopが公開されたことがアナウンスされました。
※動画の詳細説明を追記しました。
本日、新しいM1チップ(Appleシリコン)を搭載したMacでネイティブに動作するPhotoshopの、最初のバージョンをリリースします。
Via Adobe Blog – Apple シリコン搭載Mac対応のAdobe Photoshop
- クラウド上での「編集に招待」や「プリセットの同期」など移植が完了していない機能もある。
- パフォーマンスの向上が非常に効果的だったため、チームは一部機能の移植の完了を待たずにリリースすることを決断
- これらの機能がワークフロー上欠かせない場合は、Rosetta 2エミュレーション環境に切り替えて使える。
またCamera RAWプラグインとしてスーパー解像度機能が追加されたということです。
10メガピクセルの写真をワンクリックで、非常に高品質な40メガピクセルのスーパー解像度写真に変換できるとしたら?本日私たちは、PhotoshopのAdobe Camera Rawプラグインの新しい「スーパー解像度」機能をリリースしました。
Via Adobe Blog – Apple シリコン搭載Mac対応のAdobe Photoshop
- 何百万枚もの写真でトレーニングされた高度な機械学習モデルを使う。
- クリーンなエッジと重要なディテールを保持しながらインテリジェントに写真を拡大し。
- 計算にはグラフィックカード(GPU)を活用。
- 近日中に、LightroomとLightroom Classicからも利用可能になる。
こちらが、Super Resolution (スーパー解像度)機能のデモ動画
スーパー解像度の特徴(追記)
- 超解像度を有効にすると解像度が2倍になる。
- マシンラーニングによる処理で、重要なディテールやエッジをクリーンに保ったまま解像度を2倍にする。
- 大型ディスプレイの表示や、大判のプリントを出力する際に有効である。
- RAWファイルだけでなく、JpegやTIFFなどでも処理が可能である。
- 処理後は、新しいDNGファイルが生成され元フアイルは当然非破壊である。
- GPUで処理を行うので、GPU性能によって処理時間に大きな差が生じる。
- 複数の写真を選択してバッチ処理することも可能である。
- 処理結果はDNGファイルになり、更に詳細パネルでシャープネス、ノイズリダクション、テクスチャ、クラリティなどの調整も出来る。
スーパー解像度の制限事項(追記)
- 長辺の最大は65000ピクセルで、最大解像度は5000万画素。
- パノラマなど巨大はファイルサイズになっている場合も処理が出来ない場合もある。
- 元ファイルに複数回のスーパー解像度処理を行うことが出来ない。
- 但し、一旦保存されたDNGファイルを開いてスーパー解像度を適用することは可能である。
- ベイヤ及びX-TransのRAWに適用すると同時に「ディテールの強化」処理も自動適用される。
スーパー解像度のキーポイントとしては新たにDNGファイルが生成されるということだと思います。
これは解像度が2倍ということですので、画素数的には4倍になっているとでしょうかね(試してみたいと思います)
よってファイルサイズも増加しますが、元画像とは別のファイルとなりますので、必要に応じて生成して個別のRAWファイルとして運用された方が良いかもしれませんね。
またバッチ処理されると急激にファイルリソースが消費されると思われますのでご注意を(^^
ということで1000万画素で撮影した写真が4000万画素の写真に生まれ変わるということですので、もしかしたら古いデジタルカメラで撮影した写真で試してみると良いかもしれません。
(追記)この記事をアップした直後に、α7SIIIで試された方から良好な結果が得られたというご報告などを頂いています。
AIと言っても元画像のクオリティが高い方がより良い結果が得られるとですね!
ただし、写真の良さは解像度だけでは語れないという側面もあるかとも思いますので、ただスーパー解像度さえ利用すれば良い写真になるということは(これも当然ですが)無いということですね。
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ピンバック: アドビのスーパー解像度でソニーα7SIIIがベストなソリューションになる予感(Chris Brockhurst) | Dmaniax.com