キヤノン EOS R1の噂に出てた脅威のスペックは本当に実現可能なの? Fstoppersの予測
少し前にCanon EOS R1のスペックに関する噂が流れましたが、SONYが脅威のフラッグシップ機α1を発表した後でも更に驚くべき内容となるものでした。
(追記あり)キヤノン EOS R1 の信じられないスペックの噂?8500万画素、20コマ/秒、価格8500ドルこれ本当?(CW > CR)
この噂に関してFstoppersのサイトが可能性を検証した記事をアップしています。
The latest rumors for the Canon EOS R1 have been published on several sites, and in many respects, they’re pretty unbelievable.
Via : Fstoppers – Remember When No One Believed Rumors
はじめに
- 複数のサイトからEOS R1に関する最新の噂が流されているが、内容は俄かに信じられないものだ。
- 既存のフラッグシップモデルCanon EOS-1D X Mark IIIからEOS R1の性能の乖離は大きいように思える。
- しかしCanon EOS R5がリリースされた時はそれが起きたことも考慮する必要がある。
- Canonは保守的な企業であり、特に5Dシリーズのアップデートに関しも控えめだった。
- 顧客は、普通に4Kを望んでおり、8Kには注目さしていなかった。よってCanonが4000ドル以下のカメラに8Kを搭載するという噂は瞬時に否定されていた。
- 今回もこれと同じ状況となっているようにも思えるのでCanonのカメラの予測は難しい。
8500万画素CMOSセンサー
- 実現すれば現時点で最も高解像度のフルサイズカメラとなる。
- 過去Canonが高解像度センサーを開発しているという複数のレポートがあったがこれはEOS 5DS Rの後継機用と思われる。
- これまでのフラッグシップカメラは高解像度よりも、速度と信頼性が重視されていたが、SONYの最新フラッグシップカメラα1がその状況を一変させてしまった。
- 今、業界が超高速と超高解像度を両立したカメラを作る技術に到達した可能性もある。
- よってCanonが8500万画素のフラッグシップカメラを出すことを完全否定出来るものでは無い。
- しかし高速なフラッグシップカメラでこのような解像度や現時点でちょっとやり過ぎのようにも思える。
- フラッグシップカメラを使うフォトグラファーにとっては、このような解像度の利点よりも弊害が大きいと考えられる。
- おそらくフラッグシップカメラがこのような解像度にはならないと予測する。
グローバルシャッター
- EOSR1の噂で最もエキサイティングな機能で、市場に与えるインパクトは非常に大きく、スチルと動画両方のメリットとなる。
- 動画ではローリングシャッターによるバンディング、ワーピング、ジェリー現象が発生しなくなる。
- 静止画では電子シャッターで高速移動体を歪み無しで捉えられるようにり、更なる高速連写が可能になる。またあらゆるシャッター速度でフラッシュとの同期が可能になる。
- これらの結果グローバルシャッターによってメカシャッターを完全に駆逐し可動パーツが減らすことが出来る。
- しかしグローバルシャッターは同時に大量のデータを読み取り処理が必要があり高速のプロセッサーが必要となる。
- 発熱によって小型ボディのプロカメラでは解決が困難になる可能性がある。
- 現在のコンシューマーカメラは2000万画素前後を扱っているが、グローバルシャッターからの8500万画素のデータの管理と処理が問題になるだろう。
- Canonがそれを素晴らしいカメラとして実現することは可能かもしれ無い。しかし現時点での技術と処理能力ではそれはおそらく困難である。
9段分の手ブレ補正
- EOS R8はRFレンズと組み合わせることで8段分の手ブレ補正効果を実現しているので、このスペックは無謀なものではない。
- Canonが更にもう1段スペックを改善するのは不思議では無い。EOS R1がEOS R5以上のスペックを実現するのが自然である。
- 特定のRFレンズでこのスペックを実現して来ると考えられる。
まとめ
- これまでのCanon EOS R1の噂は可能性のみを羅列していると思われる。
- 高解像度のグローバルシャッターセンサーは未だ信じらず、Canonがコンシューマー用のカメラでそれを実現できるかは信じ難い。
- Canonはまず主要システム用として低解像度のグローバルシャッターカメラを製造する可能性が高い。
- ただ、Canonは再び業界に衝撃を与えてくれる可能性もある。
- ボディ側手ブレ補正や連写性能の予測は、本質的にこれまで実現されているものを改善したものに過ぎない。
- EOS R1はゲームチェンジャーになるカメラになるかもしれないが、噂の幾つかの機能は信じ難い。
SONYがα1を発売したこと、NikonがZ9を開発発表したことでCanonも近いうちにフラッグシップミラーレスカメラについて何らかの発表を行うことは確実だと思います。
SONY α1は、あらゆる数値的なスペックが最高値という内容に加えて、ボディサイズもこれまでと同じというカメラになりました。
Nikon Z9の詳細スペックは不明ですが、ボディに関しては従来のフラッグシップ機と同じより大型のボディで出しました。(ミラーレスとして小型化されているとは思いますが)
とすると、スペックはもとより、Canonのフラッグシップ機がSONYスタイルなのかNikonスタイルになるのかも注目だと思います。
Fstopperが予測しているように仮に3000万画素クラスでもグローバルシャッターさえ搭載されれば、フラッグシップカメラとしては十分なインパクトはあるかとも思います。
その時シャッターメカニズムは未だ搭載されているかも注目だと思います。
皆さんはCanonのフラッグシップカメラがどのようなスペックになると予測しますか?
楽しみですね!