既に外観イメージやスペックがリークしていましたが、今晩のSIGMA STAGE ONLINEイベントでの山木社長のプレゼンテーションで、SIGMA fp Lが正式発表されました。
SIGMA STAGE ONINE
山木社長のプレゼンテーション
2019年に発表したSIGMA fpのコンセプトを追求したカメラとなった。
2020年にコンパクトなfpに似合うIシリーズレンズを拡充
今回発表するSIGMA fp Lは決してスペック重視では無く、ユーザーが更に楽しめるカメラとしてデビューさせる。
SIGMA fp L製品概要説明
SIGMA fp Lはfpの後継機では無い。
SIGMA fp Lの意味については様々な憶測が流れていた。
Lは、Leap跳躍、そしてLiberty自由である。
fpという名前を大事にしている、Lはそれを区別する為の文字なのであえて黒にした。
ロゴ以外の外観の違いは背面の3点。
スイッチ類(背面ダイアル)はこれまでは汎用部品のダイアルをつけていたが軽過ぎるという意見が多かったので、今回はより重いものメーカーに特注した。
MODEボタンは突出が少ない形状にして不用意に押されないように改良した。
ラバー部も開いてしまうことがあったので調整した。
静止画の機能について
今回残念ながら5gだけ重くなったが軽量さは変わらない。
小型でありながら防塵防滴ボディを継続。握った時にしっかりした感触もすると思う。
6100万画素、fpの2.5倍の解像度のカメラにした。風景写真の場合は2500万画素では物足りないという声があった。今回は満足して頂けると感じている。
偽色の発生を防ぐため、OLPF光学ローパスフィルターを搭載。
2400万画素センサーでは限られた画素数で解像度を追求した為搭載していない。
モアレ、偽色は高画素だと発生しなくなるということではない。
SIGMAは偽色が発生しないFOVEONセンサーを使って来たので、偽色が無いことにこだわりがある。
今回は6100万画素なので有り余る情報量があるので、きっちりと描写することを求めたい。
6100万画素を活かすクロップズーム機能を搭載。単焦点レンズでもピンチ操作で5倍のクロップズームが可能。
21:9のフォーマットを楽しむ方が多かったが、fpでは1500万画素になってしまっていた。
今回は高画素センサーによって3800万画素以上でより21:9を楽しめる
49点像面位相差AFを搭載。静止画でも動画でも像面位相差AFが動作する。
2つのカラーモードを追加。
パウダーブルーは爽やかな透き通るブルーを追求
デュオオレンジは70年代80年代のポスターの手法を再現。
撮影設定をQRコードで共有する機能を追加。
勿論読み込む機能も搭載しておりカスタムモードの中に追加される。
動画機能について
Cinemas専用UIはfpと同じ。
静止画と動画では作法、呼び方が異なるので専用にUIを作った。
個別に開発するのは非常に大変。
6100万画素になり処理能力が必要となり消費電力が増大し発熱も増えた。
ヒート シンクによって停止するということは発生しないことを確認している。
3種類のRAW記録が可能になった。
CINEMA DNG、ProResRAW、Blackmagic RAW
4Kに正確な24pモードを実現、FHDでは48pのモードも可能
ディレクターズビュー機能。
作品の監督が独自に画角などを確認するモード。
様々なメーカーのシネマきのアスペクト比に対応。
新たにREDのKOMODO 6Kに対応
カスタムフレーム機能を搭載ディレクターズビューのアスペクトを設定できる。
USB給電に対応したことで、Webカメラも機能アップ。
USB BC1.2規格に準拠。
5V3Aのチャージ能力があるパソコンやがあればUSBケーブル1本で給電でのWebカメラが動作する。
EVF-11について
fpはヘッドホンジャックを搭載できなかったがEVF側にジャックを搭載することが可能になった。
SSD用端子も備える。
90度までのアングル撮影が可能になる。
セミハードケースも拘った。端子類が保護され心配が少なくなる。
アイカップを外すと視度調整ダイアルが出て来る。一度決めると不用意に動くことがなくなる。
USBチャージャを同梱。
5V3Aで形状や使い勝手にも拘った。
SIGMA fp L発売日と価格について
4月16日発売。オープンプライスだが価格は店頭で約27万円前後。
EVF-11の価格は82500円で同時発売だが、実際の店頭では7万円前後となると思う。
キット販売も予定しており、もう少し安くなるはず。
周辺アクセサリ・ソフトについて
発売前から、ソフトメーカー、アクセサリメーカーと共同開発している。
CaptureOneの最新版で既にfpのRAW現像が可能。
4月に公開されるVer21.1でfpLのRAW現像に対応することになる。
外部レコーダーで各種のRAW記録が可能になる。
LaCie Rugged SSD で12bit CinemaDNGの記録が可能。
ARTOMS NINJA V ProRESのRAW記録が可能になる。BlackMagic VideoAssist 12G HDRはBRAEW形式で記録され、DavincResolvを使う方におすすめする。
これらのメーカーと開発時から情報交換をしており発売直後から高い互換性を維持している。
アストロデザインのDF-3515 EVFに対応している。
24p/48pをそのまま見ることが出来るEVFとなる。
撮影監督のオリバーカーチス氏から送られて来た画像。
近日公開予定の、映画ラストナイトソーホーで撮影現場ではSIGMA fpがディレクターズビューファインダーとして使用されている。
SmallRigと共同開発した専用リグも発売
カメラ側のリグが3211、EVF-11側のリグが3226。
SIGMA fp 専用設計。
高強度のアルミ合金で作られている。勿論スチル撮影にも使える。
50以上のスレッドがあり様々なアクセサリを装着可能。
SmallRig社と共同開発、何十時間もテレビ会議した。
共同開発の証となるCERTIFIED BY SIGMAとなる。
価格、発売日は未定。
ワンモア告知
sigma fp Lパーカーも4月16日に発売。
価格は6930円。
カタログも制作。申し込み全員に郵送。
コンセプトムービー
製品情報ページ
ということで発表の感想
事前の噂では6100万画素のジグザグセンサーが搭載されるのでは?という情報が流れていましたが、順当にベイヤー配置のセンサーということですね。
その代わり、より多くの動画フォーマットへの対応したことと、位相差AF搭載でこれまでのfpも弱点だったAF性能が大きく改善されたこと、など更に動画カメラとしてのポテンシャルをアップさせたと思います。
また静止画に置いても6100万画素になったことで、解像度番長だったSONY α7RIVに匹敵する解像性能を実現するに至ったこと、また、外付けEVFにって静止画の撮影感覚もアップしているということで、これも嬉しい新型ということですね。
その一方で、電子シャッターオンリーながらα1のような高速センサーでは無い(多分)こと、手ブレ補正が電子式であるのがちょっとした弱点かもしれません。(クロップ動画においてはかなり有効だと思いますが)
それにしてもこの性能を、従来と同じ小型ボディに詰め込まれているというワンアンドオンリーなカメラはfp Lになり更に光ってきているということですね!
価格も27万円前後ということですので並ある高価なフルサイズミラーレスカメラの中では納得の価格という感じでは無いでしょうか?
今回もなかなか人気のカメラになりそうですね!
一応ですがfp L とfpを比較してみたのが次の記事です。
そして実売価格も調べてみました
発売日は4月16日ということで、各ショップが予約を開始しています。実売価格を調べてみました。
SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary C019 | Leica Lマウント | Full-Size/Large-Format ミラーレス専用