Nikonが2021年の決算を発表しましたので映像事業を中心に見て見ました。
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セグメント別の結果として映像事業は357億円の赤字となり、前回予想からは改善されたものの昨年の約2倍の赤字額を計上することになりました。
コロナの影響によって昨年から756億円も売り上げが減ってしまったのが主な要因のようです。一方でミラーレスカメラは堅調のようです。
2022年度の見通しです。映像事業は50億円の黒字化が目標のようです。
ただし、売り上げに対して利益率が低いのが気になりますね。
こちらが上期、下期の見通し
映像事業は前期並みに抑えた、かなりコンサバな見通しのようです。
詳細を見ると今年のカメラ市場全体は5%拡大するということ、また、中高級機へのシフトによってこれを達成するということです。
ただちょっと気になるのは、市場は拡大しながらもNikonのカメラの販売台数は減少(84万台→75万台)、交換レンズも減少(135万本→130万本)ということですので、シェアを落とすことが予測されているようです。
ただし、これは悪い方を予測しているということでしょうかね。販売台数を昨年度と同じにキープすれば利益も更に確保できるということになりそうですね。
そしてNikonの企業としての戦略ですが、DX、I4、IoT、AI、医療などのトレンドキーワードに対し、ものづくりプロセス革新、映像センシングでの社会貢献、健康に貢献、が主な戦略となっており、いよいよ本格的にカメラ会社というイメージからの脱却を図ることになるということでしょうか。
映像事業の戦略は、カメラビジネスはフラッグシップ機の投入と、顧客満足度の向上という、従来とはあまり変わらない戦略のようですが、B2Bの方が今後の新しいチャンレジということになるのかもしれません。
補足情報としては、カメラやレンズの販売台数グラフが出ていますが、下がり続けているのが気になるところです。
かなりコンサバなのでおそらく今年の映像事業は黒字化が達成できるようにも見えますが、この戦略の中ではZ6II、Z7II、そしてフラッグシップ機という言葉が現れましたが、それ以外具体的なカメラについては言及されていません。
今年度のNikonはZ9というフラッグシップ機に全てを託す?という戦略なのでしょうかね。
個人的には、Z9にはあまり縁が無さそうなので、中級クラスの目玉となるカメラも是非出して頂きたいと思います。
ちなみに、こちらが1週間のNikonの株価の推移ですが決算発表に向けて少し落としているようです。
ニコン Z 7&Z 6 完全ガイド (インプレスムック DCM MOOK)