SonyAlphaRumorsが半導体の世界的な供給不足がデジタルカメラのモデル発表に影響を及ぼしているのではという記事を投稿しました。
Many camera manufacturers are delayed the launch or shipment of new cameras due to a dramatic shortage of chips.
Via: SAR – Wall Street Journal: Chip Shortages Are Starting
- 多くのカメラメーカーは、チップの劇的な不足のために新しいカメラの発売または出荷を遅らせている。
- ウォールストリートジャーナルは、「値上げは永続的になるだろう」と報じている。
- 特にマージンの薄いローエンドモデルは遅れると考えられる。それにはAPS-C EマウントVLOGCAM ZV-E10 カメラが含まれる。
- この半導体供給不足は2021年全般にわたって続くだろう。
- よってA7IVの発売もこれによって影響を受けるかどうかを確認する必要がある。
ウォールストリートジャーナルの記事によれば既にPCなどが値上げしているということですね。
でSONYの場合はVLOGCAM ZV-E10の遅れということですが、Nikon も当初噂のあった入門モデルZ30の話が消え、レトロスタイルのZfcの方が先になりそうです。
入門モデルは数量を出す必要がありますし、原価も厳しいようですので、チップが確保出来ないとなれば数量が少なくても利益を稼げる中上級モデルにシフトする方が良さそうですね。
そのNikon ZfcはZ50とコンポーネントが共通化されているということで程度生産が可能であるということでしょうか。
がそれも遅れているような雰囲気ですね。
ブルームバーグの記事でも半導体の平均調達期間が18週にも達しているということです。
半導体のリードタイム(発注から納品までにかかる時間)長期化は5月も続き、半導体不足に陥っている自動車や家電などの業界では今後、調達にさらなる時間が必要になりそうだ。
Via: Bloomberg – 半導体不足がさらに深刻化
自動車業界も苦戦しているようで、減産という自体も発生しているようです。
マツダは、半導体などの部品供給不足により、7月5日から16日までの10日間(土日を除く)、防府第1工場(山口県防府市)の操業を休止すると発表した。
Via : レスポンス -マツダ、半導体不足で防府第1工場の操業を停止
半導体不足の要因の1つが台湾のTSMCへの依存があるということです。また日本の半導体関連の工場の火災によって未だ操業が再開されていないというなどの要因も重なっているということです。
自動車をはじめとする世界中のメーカーが頭を抱えている半導体不足だ。コロナ禍に加えて、地政学上の問題などに対する見通しが甘かったことで、各社は生産計画の見直しを迫られている。
Via: HBR – なぜ世界中のメーカーが半導体不足に陥っているのか
台湾の半導体受託生産(ファウンドリー)大手、台湾積体電路製造(TSMC)の半導体チップは至る所に存在するが、ほとんどの消費者はそれを知らない。
Via:WSJ-半導体不足、台湾メーカー1社へ
このような状況が続けば、低迷したデジタルカメラビジネスの回復も遅くなるかもしれませんし、また既存モデルの値上げなどが起これば悪循環になる可能性もあるのでちょっと心配ですね。
もうこうなったら出来るだけプロセッサのチップが少なくて済むシンプルなカメラを生産して欲しいものです。(イメージセンサーの使用数は変わらないのですが、、、、)
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