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CineDがシグマ60周年記念 山木社長インタビュー動画を公開!パンケーキレンズは?フジ Xマウントは?FOVEONは?

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CineDのサイトがSIGMA本社で60周年をお祝いし山木社長に今後のカメラやレンズに関してインタビューした動画を公開しました。

  • SIGMA 60周年を1分で語ってください
    • お父様はカメラメーカーになるのが夢だった。
    • 現在会社も大きくなり、カメラも製造する会社となったが、仮にお父様がここにいらっしゃるなら、もっと大きくやれと言われる筈。
    • 現山木社長は、SIGMAという会社を大きくする気は無く、それよりも品質の向上については故社長と同様にハングリーに取り組んでいる。
  • SIGMAとってパンデミックはどのような影響があったのか?
    • ネガティブサイド
      • 企業活動(マーケッティング、セールス、技術開発、生産)に大きな影響を受けてしまった。
    • ポジティブサイド
      • これまでとは異なる顧客へのコンタクト方法を見出すことができた。
      • オンラインは顧客とダイレクトにコミュニケーションが取れる非常に強力なツールである。
      • 更に我々は顧客に直接アプローチする方法を模索している。
  • SIGMA fp Lカメラについて
    • リソースが限られているので、全部入りのカメラを作ることは出来ない、よって顧客の要望の中で何が優先順位が高いのかを見極め、その機能の開発に注力した。
    • 現在市場にあるカメラに満足していない顧客は存在すると信じており、その常に要望を見極めている。
  • fpの後継機ではなく新カメラであるfp Lとして出したマーケッティングの戦略は?
    • 2つのカメラの基本的なコンセプトは同じである。
    • fp Lは上位のカメラとしては考えておらず、より柔軟な画質と機能を持つカメラと考えている。
    • 2つのカメラの販売は継続することになる。
  • fp シリーズとして次のステップはどうなるのか?
    • ちょうどそれを社内で検討している段階だ。
    • 顧客に対して何を提供すべきか、また、我々は何が出来るのか?をマーケットからのフィードバックを見極めている。
  • 初代fpを発表した時、よりプロの写真家やフィルムメーカに向けた製品と感じていたが、fp Lはより幅広い顧客、例えばYouTuber向けにシフトしたように感じたがそれは何故なのか?
    • fp Lとfpのどちらが向いているか、それらの有望な顧客がどこにいるの把握については少し混乱している。
    • fp Lは6100万画素を持つことから、静止画でのクロップに対応できるなど、fpより多くのことが出来るカメラであるので、より広い顧客層にアピールできると考えている。
    • いずれにしても現在の市場動向の把握は少し混乱しているが、現時点においてもスチル写真やフィルム撮影の愛好家が存在しており、彼らがfp Lやfpに関心を持って頂くことを希望している。
  • 現在、会津工場への訪問が出来ないので、その状況を視聴者に紹介して欲しい。
    • 生産能力を拡大することは行っておらず、主に製品品質の向上について取り組んでおり、それに対応する為の新しい建屋を建設している。
    • より高精度のパーツの製造し、より精密な組み立てを実現するための製造設備を増強し、検査に必要な設備を作るには更なるスペースの確保が必要となっている。
    • 組み立て専用の3階建て新ビルディングを建設している。
    • 新物流センターを建設している。ここには顧客サポート部門も設置され、顧客サポートにおいて最も重要となる修理を行うことになる。
  • ここ最近レンズの小型化が望まれている。SIGMAはその要望に対応するパンケーキレンズを開発しないのか?
    • 我々は常にレンズの小型化に取り組んでいるが、が所謂パンケーキレンズについては我々が掲げている品質に到達するまでは開発するつもりは無い。
    • 銀塩時代とは違い、現在はイメージセンサーへの入射角の制限があることから、それを達成するようなパンケーキレンズにしなければならない。
  • 最近中国のメーカーがアナモフィックレンズを発売した。Lマウントアライアンスにおいてこのようなレンズはより売れると思うがどう考えているのか?
    • アナモフィックレンズについては多くのシネマフォトグラファーから要望を受けている。
    • 個人的には大変興味を持っているが現時点では開発の計画は無い。しかしアナモフィックレンズをどのように作るのかについて今後探求して行きたいとも考えている。
    • 最も重要なのは、製品のニーズを把握することであり、アナモフィックレンズは独自のキャラクターが必要と考えており、それをいかに技術要素に落とし込めるかが重要である。
  • →それは簡単に考えて欲しい、まずは完璧さを求める必要は無いのでは?
    • よくそう言われる。私が技術者に対し可能な限り完璧にやるようにと指示することは出来るが、それこそがチャレンジングとなる。
  • 人々が納得出来る価格のレンズについては?
    • 現時点のメインビジネスである静止画用のレンズについては多様な顧客が存在している。それに対して完璧に近い高額性能のレンズを提供することで大多数の顧客を満足せることは出来る。
    • その一方でフィルムメーカー業界の顧客はより洗練した考えを持っており、レンズの光学系を把握しそのキャラクターを活用するような使い方をすることから、コンシューマー市場とは異なるビジネスとなる。
  • 近い将来FUJIFILMのカメラに対応するのか?
    • FUJIFILMのカメラに対する需要は良く理解しており、現在いかに顧客を満足させることが出来るのかを真剣に検討している。
  • 日本のカメラメーカーはスマホメーカーと同額の開発投資を行えていない。スマホメーカーとの協業するのか、それとも競合するのかについてどう考えているのか?
    • 将来、あるメーカーが、ある領域に限って、それは主要製品では無く、例えばアクセサリなどのレベルでの協業はあるだろう。
    • しかし、各企業が競い合って技術をブラッシュアップさせながらより良い製品を顧客に提供するのが健全な姿であることを確信している。
    • 日本ではそれを切磋琢磨と表現している。これは通常は良きライバルとして競争することであり、ただ戦うという意味では無い。
    • お互いが健全な競争を行うことで、お互いが成長するこが出来、より良い機能に向上させることが出来、より良い状態になると考えている。
    • その上でお互いの企業が独立して開発を進めることが顧客にとっても業界にとってもより良い状態であると考えている。
  • FOVEONセンサーを動画に適用する研究を行っているのか?
    • まず最初に現時点でもFOVEONセンサの開発を継続していることを伝えたい。
    • これまでフルサイズの3層センサーの開発を行っていたが、大量生産に適応できないと判断し、一旦その設計を放棄、スクラッチから開発することになった。
    • SIGMA自社がその開発の主導権を持っている。
    • 我々は、そのプロトタイプセンサーを確認出来ることになるだろう。そしてそれの最優先の項目は最良の画質のスチルイメージを得ることである。
  • 動画を除外する必要は無いのでは?
    • 勿論、動画でも良い画質をもたらすことになると考えている。しかし読み出し速度が大きな課題になる。
    • 三層センサーは通常のセンサーに対して3倍の読み出し速度が必要である のでとてもチャレンジングである。

山木社長とインタビューワーの方やりとりの様子から、このインタービューはシナリオや事前質問が準備されているのでは無く、ガチのライブインタビューなようですね。

それだけに、お答えしにくい項目もあったかもしれませんが、非常に解りやすい内容でした。

待望のFUJIFILM Xマウントについては積極的に考えらているようなので、これはかなり期待出来そうですね!

またFOVEONについても言葉を濁すようなことは無く確実にパイプラインにあるような表現でした。

また、SIGMAの製品はあまりにも真面目なことからインタビューアーの方が、まずは完璧を目指さなくてもいいじゃないの?と指摘されていたのが面白かったです。

ということで、何はともあれ60周年は再度おめでとうございます!

私も僭越ながらシグマのカメラとレンズこれからも愛用させて頂きますのでよろしくお願いいたします!(^^

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