オリンパスが科学事業売却検討、業績も絶好調で株価も上場来最高値
カメラのブランド名はもうOLYMPUSでは無い
OLYMPUSのカメラ事業は今年からOMデジタルデジタルソリューションズに分離され、さらに、先日OLYMPUSのブランド名称を使わず OM SYSTEMとすることを発表しました。
科学事業の売却検討を発表
そして先日、OLYMPUSの決算発表と同日に、科学事業を売却も含めて分離することを検討しているというリリースを発表しました。
当社は、2021年6月4日付適時開示「科学事業の分社化の検討開始に関するお知らせ」にて、科 学事業の分社化(以下「本分社化」)に関する検討を開始したことをお知らせいたしましたが、本 日、科学事業の持続的な成長と収益性向上に向けて、その後の事業譲渡等を含むあらゆる選択肢を 視野に入れた上で引き続き検討することといたしましたのでお知らせいたします。
Via:OLYMPUS – ニュース
ということで、仮に子会社化ではなく、OMデジタルと同じく売却ということになれば、OLYMPUSは医療事業にほぼ集中する企業になるということですね。
そして、OLYMPUSの決算発表は絶好調のようです。
決算発表は医療系が絶好調
特に医療分野が連結で+31%と大成長したということで、パンデミック前を大きく上回り、2Qの業績は過去最高になったということです。
コロナウィルスの流行は医療系のビジネスにとっては有利になっているようですね。
で売却も検討されている科学事業は、医療ほどでもないですが、業績も回復しているようで、売却にも良い状況なのかもしれませんね。
ということで、OLYMPUSの残る事業は、内視鏡と医療系の2つということになりそうですね、、、あるいは将来は全て分社化する可能性も?
オリンパスの株価が急騰
ということで、事業分社化/売却によるリストラ、そして、本業が絶好調ということで株価にそれは反映されたということですね。
15日の東京株式市場でオリンパスの株価が急伸した。一時、前営業日比275.5円(13%)高の2337.5円となった。12日の取引終了後に2021年3月期業績見通しの上方修正を発表。新型コロナウイルス下でも底堅いとの認識が広がり、機関投資家を中心に買いが集まった。
Via:日本経済新聞 – オリンパス、一時13%高
ということで、OLYMPUSの株価は上場以来最高値を記録したということです。
2011年のオリンパスショック直後の株から8倍以上になっているということで、その時にご購入された方々おめでとうございます。
ということで、OLYMPUSは完全に医療系の会社になり、ブランド共々カメラとは距離を置くことになりそうでちょっと寂しいですが、まぁ大復活ということで良かったと思います。