DxOセンサースコアテストでキヤノン EOS R3がフルサイズカメラ最高の高感度性能を記録
DxO Mark Sensor ScoreテストのデーターベースにCanon EOS R3のテスト結果が追加され、EOS-1DX Mark IIIとSONY α1との比較記事が公開されました。
総合スコアは96ポイント
- 総合スコア96ポイントを達成し、EOS R5の95ポイントをわずかに超えた。
- 2400万画素のα9IIは93ポイントなのでそれを上回っている。
- 25bitの色深度
- ダイナミックレンジは14.7EVで15EVをわずかに下回る。
- ISO4086は、これまでのフルサイズセンサーで1位となった。
- α7II はISO3730
- α9IIはISO3434
ポートレート(色深度)
- EOS-1DX Mk3と比較
- 低ISOで色感度は強い応答性を示す。
- ほぼ全域でEOS-1DX Mk3を上回るが最高感度設定の領域ではわずかに下回る。
- α1と比較
- ISO100で0.9bit低い。ISO200で0.5bit低く、それ以上で再び0.8bitの差に開く。
- 但しISO400でα1をを上回り、ISO1600〜ISO12800までそれが続く。
- これらのことよりEOS R3のイメージセンサーはα1よりも高感度にチューニングされていることを示している。
- EOS R3はISO1600に設定で、高画質の閾値(20bit)以上に収まる。
- ISO25600で許容範囲の閾値(14bit)以上に収まるが、ここではSONY α1より0.5bit低い値である。
風景(ダイナミックレンジ)
- ネイティブのISO100でα1やEOS-1DX Mk3をわずかに広いダイナミックレンジである。
- ISO200ではEOSD R3とα1はほぼ同一となるが、一眼レフのEOS-1DX MK3に及ばない。
- ISO400あたりまで設計思想の違いが見れる。
- Canonのセンサーはより早くゲイン上昇が行われている。
- SONY α1ではISO800でゲイン上昇が行われている。
- 興味深いのはEOS R3が2段に分けてゲインブーストが行われているように見えることだ。
- ISO200とISO400で13.5Evで安定。
- ISO800とISO1600で12Evで安定。
- 高いISOではα1よりもわずかに優れている。
スポーツ(ISO)
- フルサイズで近いスペックのα7IIIはEOS R3のセンサーに対してわずかだが-0.13Ev下回っている。
- 現在最高のノイズ性能のPentax645の5000万画素センサーはわずか0.14Ev上回る値である。
結論
- EOS R3はフラッグシップの1と人気のある5シリーズの中間に位置するカメラであるが、縦位置グリップを備え、EOS-1DX Mark IIIの後継おtなる役割を担っているように思える。
- Canon EOS R3は特定の市場において魅力的な選択肢となる。
- 低、中、高感度で優れたダイナミックレンジを備えているだけでなく、これまでデータベースに登録したフルサイズカメラの中で最高のISO感度性能を備えている。
- 以上のことから、Canon EOS R3はEOS-1DX Mark IIIユーザーがRFシステムに移行する為の非常に魅力的な選択肢であり、またCanonブランドを初めて使用する全てのフォトグラファーにとって堅実な選択となる。
数年前までDxO MarkのセンサースコアテストにおいてCanonのイメージセンサーはSONYのセンサーを下回る結果となっていましたが、今やほぼ同じ性能となり、違いとしてはチューニングや設計方針によるものという感じでしょうかね。
今回のCanon EOS R3は特に高感度性能が最強ということですので、スポーツイベントや大会での屋内撮影や、夜間のスタジアム撮影では最強のカメラということになりそうですね。
東京オリンピックでも、水球を撮影するカメラマンでテストされていたのも納得です。
とすれば、特に冬季オリンピック大会では、よりスピードのある競技が悪天候の中で行われるシーンも多いでしょうし、スケート等は室内がメインなのでまさに冬季オリンピックスペシャルのカメラなのかもしれません。
2400万画素というスペックもこのような高感度性能と現時点での配信システムでは最もバランスの取れたスポーツプロ向きのカメラということですね!
ただ、こんな素晴らしいカメラを一般の方々が入手されるのは半年以上待つということが残念ですが、、、、
その分がおそらく北京オリンピックではより多くのEOS R3が投入されることになるのかもしれませんね!
そこで撮影される画像が出て来るのが楽しみですね!!
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