Nikonが2022年Q3の決算報告を行いましたのでカメラ・レンズ部門となる映像事業を中心に見て見ました。
昨年に対して売上は減少しているようですが、営業利益は増という結果がポイントということです。
映像事業は半導体不足で販売台数が減少ということですが、昨年のQ3が8億円の営業利益赤字から、71億円の黒字へ大幅回復しているようです。
Q3販売台数はレンズ交換式カメラ、交換レンズ、コンパクトデジタルカメラとともに大幅に減少しています。やはり半導体不足もあるようですが、プロ・趣味層の比重が高くなっているということで、数よりも高単価商品にシフトしているということもあると思います。
そしてQ1〜Q3の累計ですが営業利益が昨年比何と474億円も増加し、21年の大幅赤字から、確実に黒字化を達成しているようです。
そして通期の見通しでは、更に為替変動によって50億円の上方修正となるようです。円安となっていることが良い数字になっているようですね。
そして映像事業も通期見通りで200億円の黒字達成ということを予測しています。
部品不足にも関わらず売上も上方修正、これはZ9などの効果で単価上昇ということ、先にも示した通り為替レートの見直しというのも大きいようですね。
営業利益に至っては何と563億円の増加、、、、ということで昨年の数字がいかに異常だったかということが判りますね。
最後に映像事業の販売台数の資料が公開されています。
やはり今年もカメラの販売台数は落ち込んでいるようですが、21年よりやや回復という感じでしょうか、、、、
ということで4月には2022年の決算が出ますがZ9の発表でNikonが全世界で注目されていることもあり、このまま堅実な結果が見えて来そうですね。
Canonの決算の結果も部品不足の状況で確実に利益が出せる体制が整って来たということでした。
Nikonも同様に台数よりも利益を追求する方向になっているということですね。
ただ、個人的に心配なのはZ9の納期があまりにも長いことが、今後の販売台数が伸び無い要因になるかも、、、ということと、Z9以降の話題の新製品の噂が未だ出ていないということです。
このまま好調を維持するには、入門のZfc、プロ向けのZ9、そして中級期でも他社を圧倒するカメラが欲しいところですね。
ライバルはSONY α7IVというところでしょうか、、、、
今年も始まったばかりですが、CP+2022以降のNikonの動向にも注目ですね!