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ニコンが2025年までの中期経営計画を発表!Zマウントレンズ50本に!そして2030年はコンテンツビジネス中心に!

ニコンが今後3年(2022〜2025年)の中期経営計画を発表しました。
キーワードとしてまた企業理念でもある、さらなる「信頼と創造」を目指してということです。

今回の3年の中期計画は、2030年までを経営変革期間として、ありたい姿を目指しそれを実現する施策とということのようです。

企業理念は 信頼と創造
経営ビジョンは Unlock the future with th power of light.
ということで今後の(これまでも)製品発表にも使われるワードですね。

Nikonが想定する社会の姿は、人と機械が共創する社会 を想定されていますがNikonの存在価値としては、テクノロジー、ブランド、顧客からの支持、ということが示されています。

そしてNikonの価値を提供する分野は、産業とクオリティオブライフの2つ、特にQOLへの訴求がその後の資料でも強調されています。

2030年はNikonは社会の中心企業になるのがビジョンのようです。

その2030のビジョンに向けた中間ステップとして2025までの目標が設定されていて、その施策としてソリューション制作ビジネスの強化が示されています。

つまり、カメラや露光装置のようなモノだけでなく、それを取り巻くコトを提供するということ、、、これはこれまでの方針としても既に示されていたことですが、今回はより明確に説明されていますね。

で、映像事業の課題は、黒字体質にするということ、一方で、完成品中心のビジネスの脱却も継続課題として示されています。

完成品販売中心からの脱却の施策は、サービスビジネスと、コンポーネントの販売ビジネスということのようです。

映像事業におけるサービス提供は、映像コンテンツのソリューションをビジネス化するということで、これは今後2030年までの成長領域ということが示されています。つまりカメラよりも映像コンテンツで成長するということですね。

先日ニコンが映像コンテンツ制作を行う株式会社ニコンクリエイツを設立したというニュースが流れましたが、これもこの施策に基づいた動きということですね。

で、この映像コンテンツの事業は、2030年までの長期成長エリアとして位置付けられています。つまり今後8年間をかけて映像コンテンツのサービス事業を構築するということで、2030年にニコンの売上の半分がサービスとコンポーネントが占められているということですね。

つまり、カメラなどの完成品ビジネスは現状をいかに維持して行くかというのがポイントになると思いますが、映像事業の戦略で現状のカメラ・交換レンズのビジネスを維持して行く戦略が説明されています。

つまり、カメラユーザーさんにはより高いカメラとレンズをもう1本買ってもらうということになるということです。

でこちらは映像コンテンツの戦略です。

映像コンテンツ、更には空間と時間を超えるということで、3D、4Dなコンテンツをより強化するということですね。

先日もNikonがリモートグリップ「MC-N10」の開発発表を行いましたが、この中期経営計画を実現する(細かいデバイスですが)1つの現れかと思います。

リモートグリップ「MC-N10」
リモートグリップ「MC-N10」

まぁこれはCanonはMREALやEOS VRシステムを発表氏3DVRコンテンツ制作用のレンズなど発表していますし、SONYにおいてはゲームも含めて更に進化している領域ですので、競争としてはかなり激しい分野だと思います。

よってある意味後発のNikonがこのような先進的なコンテンツビジネスをいかにモノにするかが今後の注目になるかと思われます。

ただ、事業ポートフォリをを見ると映像事業の利益率はこれまでの物作りと同じレベルということになっているようです。

より映像コンテンツサービスを強化するのであれば、もっと利益率も高い方向を目指すのでは、、、、と思いますがどうなんでしょうか?

で2025-2030年姿の図、、、ここにはデジタルカメラらしきデバイスは描かれていません。VRヘッドセットや監視カメラがメインになるということでしょうかね。

で、面白いのは2030年の市場の姿予測で、デジタルカメラ市場は1兆円なのに対し、デジタルコンテンツ市場は10兆円を想定しているということです。

結論としては、今後Nikonが映像領域で注力するのはコンテンツビジネスということですね。

勿論、Zマウントレンズも50本になるということですので、カメラやレンズ本体の方も強化して行くと思われますが、Nikonはカメラを主な収益となるコンテンツを生み出す機械として位置つけるということだと思います。

また今回の発表資料はとてもグラフィカルで、これまでのNikonの地味な資料(^^からすると相当進化しているように見えます。

ということで今回の資料だを見ると、一時期の危機を脱したNikonがこれから更に成長をする企業になる予感がします、、、よね!

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