SankeiBizのウェブサイトの記事で、今後カメラメーカーがSONYのように事業体を転身出来るのか?という記事が掲載されていました。
今回は、デジタルカメラおよび産業機器向けのイメージセンサーの販売数の増加により前年度比で6%増となる1兆764億円だった「イメージング&センシング・ソリューション分野」に注目してみます。
Via : SankeiBiz – 華麗なる転換を遂げたソニー 日本の錚々たる“デジカメメーカー”が挑む新たな覇権争い
- SONYは2021年から2023年の設備投資の予定を7000億円から9000億円へ増大
- ハイ&ミドルスマホへの「CMOSイメージセンサー」の需要増大に対応
- デジタルカメラや産業機器向け車載向けの増加。
- 「デジカメ」は市場は大きく縮小。
- 2008年のピーク時の2兆円超から4000億円程度。
- 台数は10分の1以下。
- 「市場は伸びないが、占有率は高い」という所謂「金のなる木」状態。
- もはや新規参入の旨みのない分野だと判断されている。
- 一方で「金の成る木」がまさに枯れかかっている状態。
- CMOSトップはSONY、2位が韓国サムスン、3位が米オムニビジョンで、激戦状態
- 「金のなる木」で得られる利益と技術を使って早急に「問題児」つまり「伸びていくけれどまだ勝てていない」という分野への投資を進めるべきである。
- ソニーはCMOSという大きく伸びる「問題児」への投資を加速
- 「伸びる分野で勝てている」という「スター(花形)事業」を獲得した。
- デジカメ創成期にトップのカシオ計算機ですだが2018年に撤退。
- カシオ計算機は、技術を使って医療用カメラメーカーへと転身を図り「花形(スター)」が生み出される可能性のある分野での勝負に出ている。
- トップのキヤノンは、2014年から産業用カメラへの参入を本格化
- 高性能カメラと処理ソフトウエアの高度な技術を産業用ロボットの「眼」に転用。
- VRレンズにも進出。
- 個人のデジカメは縮小するがプロ需要はさまざまな分野で伸びていくと予想。
- 各分野のニーズに高いレベルで応えるtoBカメラでの勝ち筋を見ている。
- ニコンは、カメラで培った技術を使って半導体の微細化ニーズを捉えようとしている。
- 検査装置や光学製品によって参戦。
- カメラという最終商品から脱却し光学技術で他の製品のエコシステムの中で存在感を出そうとしている。
- 今後一般消費者がニコンの名前を聞く機会は減るだろうがプロ界では欠かせない立ち位置を確保できるようなることが理想。
- ニコンの企業気質にも合っている。
- 華麗なるピボット(方向転換)を遂げたソニーのようになれるか、「スター事業」へと育てられるのか、今後注視したい。
ということで、先日Nikonの2026年までの中期計画でまさにカメラ事業の大幅な転向を予感させる内容を公開しています。更に2030年にはおそらく既存のコンシューマーカメラビジネスの絵は描かれていないようです。
Canonも御手洗会長の先見の明があり、いち早くデジタルカメラ市場の衰退を予測し、既に新い業態の体制作りも以前から始めていますのでNikonよりも対応は早いようです。
ということで、Canon、Nikonの所謂旧来の2強カメラメーカー(SONYが割って入っていますが)はいずれカメラメーカーと言われ無い日が来るのかもしれませんね。
ただ、趣味として使うのに面白い製品は今後も是非出して欲しいですね!
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