日本経済新聞のWebでなんと、【イブニングスクープ】として「ニコン、一眼レフカメラ開発から撤退 60年超の歴史に幕」という衝撃のニュース記事を掲載しました。
- 一眼レフカメラの開発から撤退したことがわかった。
- ミラーレスカメラの開発に集中する。
- 「D6」以来、一眼レフの新製品を発売していない。
- コンパクトデジタルカメラの開発も終了。
- 既存一眼レフモデルは当面生産や販売を続ける。
- 価格も10万円弱程度からと同等の機能を持つ一眼レフと比べてもミラーレスの方が割安になってきている。
このニュースいろいろな見方があると思いますが、僭越ながら個人的にちょっと気になる記述を拾って見ました。
- (追記)サブジェクトに「60年の歴史に幕」
- まるで60年のカメラ開発から撤退するようなストロングワード。
- D6の後継機としてZ9がある、つまり60年の歴史は継続しているのに。
- 「撤退したことがわかった。」
- “した”=過去形が使われている=既に撤退済みということなのか?
- “わかった”←どのような情報からわかったのか?
- 「コンパクトデジタルカメラの開発も終了」
- 終了していることは何故わかったのか?
- 「既存一眼レフモデルは当面生産や販売を続ける」
- なのに”開発から撤退”という言葉は適切なのか?
- 開発から撤退、生産と販売は継続 ならば 開発が”終了”が適切なのではないか?(但し、開発が終了したという根拠も必要)
- 「価格は10万円弱からと同等の機能を持つ一眼レフと比べてもミラーレスの方が割安に」
- 一眼レフでもずっと価格は10万円弱からだった。
- 確かにD6よりもZ9の方が安くなっているかもしれないけど、他社も含めてそうは言い切れない。
そしてニコンが本日すぐにこの報道を否定するリリースを行いました
こちらも僭越ながらちょっと気になる記述を書き出して見ました。
- 「当社が発表したものでは無い」
- つまり、日経の記事は裏を取っていないということでしょうか?
- 「デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続」
- 一眼レフカメラ開発を継続とは書かれていない。
- つまり、開発は終了しているのを逆に示したことになるのか?
ちなみに現在ニコンが公に示しているのは2025年のポートフォリオに一眼レフボディとそのレンズの収益割合がほぼ無い状態になるという計画であるということです。
この中期経営計画の数字を見ると、一眼レフカメラ関連の売上は2025年までは見込んでいるものの、ほんの僅かな割合にしているということからすると確かに一眼レフは開発しなくなる(いずれ?既に?)ことは予測出来ると思います。
ただ、ここで公式に示されているのは2025年の数字であって現時点においてはニコンが言うように憶測ということかもしれませんね。
今回の件、、、なんとなくですが、Nikonとしてみればやはり”撤退”という言葉は強過ぎる上に断言口調で書かれているのが問題としているのかもしれませんね。