パナソニック山根氏インタビュー、S5IIの画像処理エンジンはライカと共同開発し芝犬でチューニングしたことを明言(DPreview)
DPreviewがPanasonic LUMIX S5 IIの発表でエンタテイメント&コミュニケーション事業副社長兼映像爺業部長の山根氏のインタビュー記事を掲載しました。
マイクロフォーサーズの未来
- マイクロフォーサーズのサイズと携帯性はフルサイズでは実現できない。
- 望遠レンズと組み合わせて手持ち撮影を可能にするコンパクトで軽量なシステムである。
- 若い世代を中心にして、スマートフォンのように常に持ち歩ける小型軽量のカメラのニーズが高まると考えている。
- カメラのメリットを10代や20代の人々に伝えることが目標である。
製品としてのフルサイズの未来
- 山根氏はS5IIの発売時にフルサイズはパナソニックにとって大きなチャンスがあると語った。
- 今後ミラーレスはカメラ市場の金額割合の75%がを占めることになり、その市場全体の50%がフルサイズミラーレスカメラになる。
- 個人による映像作成のニーズはますます高まることになる。
- 動画と親和性が高いミラーレスカメラは、シネマ作成などのプロ向け映像制作からYouTubeなどの個人映像制作まで幅広い用途で利用されている。
VLOGの次に来るもの
- ターゲットはソーシャルメディアクリエイターである。
- YouTubeなどの拡大によって、独立したプロデューサーが自分自身の作品の公開できる多くのプラットフォームが存在している。
- 映像制作産業の成長が起こっている。
- また以前はチームとして行っていた作業が、個人によって行われている。
- 撮影と同時に編集出来るようなクラウドネットワーク技術も拡充させたい。
- オペレーターが現場にいなくても編集プロセスを行うように、撮影と同時にフッテージやプロキシがアップローどされるようになる。
- これまでのポストプロダクションはオフラインで行われていたが、オンラインベースに移行する必要がある。
- 撮影は個人で行ってもポストプロダクションを外注するように出来る。
ワークフローにおけるAIの役割
- 今後人工知能AIがますます大きな役割を示す可能性がある。
- AIによってカメラがAF、色、露出、フレーミングなど、撮影者の意図を反映出来るようになれば、撮影ミスは大幅に減少する考えており、撮影時間の短縮に貢献することになる。
- 編集時にAIを活用することで、撮影ワークフローがより効率的になる。
- これまでの個人クリエイターは編集に多くの時間を費やしていたが、ワンボタンでクリエイターの意図通りに編集が自動で行われるようになれば、ますます魅力的なコンテンツを制作出来、クリエイターのフィールドを広げることが出来る。
- カメラが予測して撮影するようになるということは、あまりカメラに慣れていない人々にとってもメリットがある。
- マクロフォーサーズとAIの技術を組み合わせることでカメラの良さをカジュアルなユーザーにも伝えていきたい。
L2コラボレーションについて
- 当初の発表はSIGMAを含む似たような名前にLマウントアライアンスと重複しているように捉えられ混乱を招いた。
- Lマウントアライアンスはアライアンスパートナー間で安定した製品互換性を提供する為にレンズを構成する仕様、規格、互換性の目標を満たすように3社の情報共有を行うことである。
- L2テクノロジーはより幅広い範囲をカバーする為により綿密はパートナーシップである。
- LUMIXとLeicaのブランドが開発プロセス全体でリソースと技術を共有することになる。
- S5IIの新画像処理プロセッサーは2つの会社の専門知識を組み合わせることで高画質と高速な演算処理を実現することができた。
- PanasonicとLeicaは得意分野が異なる。Leicaは表現力の部分(色、画像処理)に強みがあり、Panasonicはデバイスの開発と製造に強みを持っている。
何故今像面位相差なのか?
- 社内には達成しなければならない特定の画質基準がある。
- テレビ、ビデオカメラの開発はコア分野であるが、これまで位相差検出はその基準に達成していなかった。
- 画像処理のアップデートによってS5IIがそのレベルに達したことを確信できた。
- 補足:山根氏は明言しなかったが、クアッドピクセルAFは使用されていないことが予測できた。
- 従来のなマスクされた(欠落したピクセルを補完する)位相差検出ピクセルを使用している可能性が高い。
S5IIとS5IIXの違い
- 外観だけではなくいくつかのハードウェアに違いはあるが、最も大きな違いはユーザーのニーズと要望から来るものである。
- 補足:山根氏の答えによれば両者ではハードウェアの違いがある可能性がある。
- 様々な顧客にどのような価値を提供できるかを考えている。
- 顧客は必要な機能に対して料金を支払うことになる。
S5IIに貢献した犬
- S5IIの開発開始に合わせて犬を飼い始めた。
- AFや手ぶれ補正の性能を極限まで高めたかったので、それに挑戦できる元気な芝犬を選んだ。
- 彼を撮影するという挑戦がカメラとそのインタフェイスについて有益なフィードバックを与えてくれることになった。
- かなり土壇場になっていくつかの細かい問題を見つけたが、エンジニアは非常に迅速に対応してくれた。
- それが何なのかは企業秘密である。
ということで、昨年5月に発表されたLeicaとLUMIXが発表したL2アライアンスの最初の成果はこのLUMIX S5IIということなんですね。
とすれば、S5IIが生み出す映像はよりLeicaの絵に近い仕上がりになっているとすれば、25万円前後の価格はバーゲンプライスということになるかもしれません。(キャッシュバックもありますし)
そしてLeicaが次に発表するカメラにはS5IIと共通の画像処理エンジンが搭載されていることでしょう。
先日、CP+2023ではPanasonicとしてではなくLUMIXとして出展されるというお話をアップさせていただきました。
とすれば、今後は家電メーカーであるPanasonicよりも、カメラメーカーであるLEICAにより近いLUMIXブランドのカメラが生み出されることになりそうですが、もしかしたらより近い関係になるのかもしれませんね。
今後のLUMIXブランドに注目ですね!
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