CIPAがデジタルカメラ・交換レンズ2022年の統計を発表
CIPAが2月1日にデジタルカメラおよび交換レンズの2022年1月〜12月の出荷台数統計を発表しました。
デジタルカメラ全体では12月に落ち込みが見られました。
レンズ交換式カメラだけ見ると12月に昨年より10%増加しています。
一方で、コンパクトデジタルカメラの出荷台数は昨年の12月から34%も落ち込んでいます。
交換レンズは昨年12月に対して9.6%落ち込んでいますね。
で今年の出荷台数の特徴として、数年前より各月のばらつきが少なくフラットであるということです。
コロナ流行の影響が未だ出ていない2019年あたりまでは4月と9月10月に出荷の山がありしたが、今年は前半と後半に分かれて、後半がやや多めの生産数という感じですね。
こちらは2019年の統計の記事です。
やはり昨年前半は半導体不足の影響でカメラの生産台数が制限されているように思えます。
次に金額ベースの年間統計が出ていますので見てみました。
まずは日本国内向けの出荷台数と金額の年間合計。
レンズ交換式カメラの出荷台数は昨年とほぼ一緒ですが、金額が28.6%も伸びていますね。
つまり昨年よりもミラーレスカメラの単価平均はが25%以上高額な製品に移行しているということですね。
そのうちフルサイズは32.9%の伸び、フルサイズ未満も14%の伸びとなっています。
結局半導体不足もあり生産数が伸びない代わりに、各社のカメラが単価アップによって収益を確保するという方向性に動いたということで、これはカメラメーカーとしては逆に良い兆候となったのかもしれませんね。
そして海外向けの出荷台数を見ると米国が出荷台数が落ち込んでいるのですが、それ以外の地域では堅調のようで、金額ベースからするとやはり20%〜30%上昇しているようです。
世界経済がインフレ気味ということもあり、カメラ製品もその流れに乗っているという感じでしょうかね。
このカメラ単価の上昇に乗れたメーカー、特にフルサイズ機が中心のメーカーはビジネスが好調に推移していると思われますが、今年はどのように推移することになるのでしょうか?