シグマ 50mm F1.4 DG DN Art レンズ先行レビュー動画&記事(Jeff Bennion)
米国サンディエゴを拠点として活躍されているポートレート・ファッションフォトグラファーであるジェフ・ベニオン氏がSIGMAが先日発表した50mm F1.4 DG DN Artレンズの先行レビュー動画と記事を投稿されています。
- かつて50mm レンズはNifty Fiftyと呼ばれf/1.9で200ドルほどのチープなレンズが主流であった。
- しかし近年はより高価な50mmのハイエンドレンズが作られるようになったが、それでも低価格の50mmレンズでは特にAFに問題がありかつて間違いを犯したこともあった。
- SONY 55mm F1.8を購入したが、シャープな光学系を持ち、AF機構は少し改善されていたが、それでもAFを逃すことが多く、特に低照度で開放で撮影する場合は問題が発生していた。
- SIGMA 50mm F1.4 DG DNでこれまでと異なるのはフォーカシングシステムである。
- HLA (High-response Linear Actuator) AF機構を備えたレンズである。
- 今回はSONY 50mm f/1.2 G Master レンズと比較テストを行なった。このレンズも素晴らしいレンズである。
- 近距離にフォーカスした後に、遠距離の被写体にフォーカスするテストを行なった。
- SONYはモータ動作音が聞こえ、レンズ内部の可動部の振動を感じられた。
- しかしSIGMAで同じテストを行なったところ、ノイズも振動も感じることは無かった。
- SIGMAは低照度と動画でも優れたパフxーマンスを発揮した。
- 私の撮影は人物の素早いポージングを本当にクイックに短時間で多くの枚数を撮影するスタイルである。
- また低照度での動画も多く撮影する。
- 私のスタジオでは主にLEDライト、ライトバーなどで主に定常光を用いて多くの場合は絞りを開けて撮影している。
- 私のスタジオにはレインルームがあり水滴を落とすことができるがAFシステムによっては水滴に惑わされることがあるが、しかしこのレンズは動画の撮影で良い結果が得られた。
- 更にモデルの前に紙吹雪を落とすテスト撮影も行なってみたがSIGMAは常に人物の瞳を捉えていた。
- 蝋燭程度の低照度での撮影も素晴らしかった。AFは問題なく、開放においても解像度の高いイメージを得ることができた。
- 動画の撮影も素晴らしい結果だった。
- モデルの動き、前後の移動においてもこのレンズは素晴らしい追従性を見せてくれた。
- ストロボを用いてF8やF11のテストも行なったがこれまでのどのレンズよりも瞳をシャープに捉えていた。
まとめ
- 今回のテスト結果からこのレンズは50mmレンズの市場において選択すべき有力な1本である。
- 総じて50mmクラスとしてファンタスティックなレンズ
- 金属鏡筒のソリッドな造り
- 防塵防滴構造
- 低照度での素晴らしいパフォーマンス
- 動体撮影時、動画での素晴らしいAF追従性能
- 開放から絞り込むまで全域で素晴らしいシャープネス
Fstopperの記事
また氏はFstopperの記事でこの動画レビューのおさらいの記事を書かれています。
Sigma is known for making high-quality affordable lenses. Here’s why the new Sigma 50mm f/1.4 DG DN lens is a lens you should consider.
Via : Fstoppers Review
- ポートレート撮影者として50mm レンズは最もよく使用する焦点距離の 1 つだ。
- 過去にいくつかのシグマのレンズを所有しており、特に価格について常に感銘を受けていた。
- 今回は 回のポートレート撮影でこのレンズをテストする機会があり、素晴らしいレンズであることを確認できた。
- 私が今まで買った中で最悪のレンズは、Sony 85 f/1.4 G Masterだった。
- ノイズの多いフォーカシングの問題のみならず、合焦時に前後に迷う動作が発生し、AFを逃すことが多々あった。
- ところがSIGMAではこのような問題は発生しなかった。
- もし今50mmレンズを購入するとすれば、私はこのレンズを選択することになる。
- 動体撮影でSONY 50mm F1.2と比較すると、ほんのわずかにフォーカスを外したショットが多かった。
- SIGMA 50mm DG DN F1.4は1200枚のショットで約15枚がピントを外していた。
- 私のSONY 50mm F1.2 GMでは平均で10枚くらいである。
- しかしSONYのレンズがこのレンズの価格の約2倍であることを考えると、それは大きな懸念事項にはならないと考えている。
- α7RIVで特に暗所でのフォーカスを素早く可能にしていたことが気に入った。
- 6100万画素に対して十分な解像度も備えていた。
- 瞳AFについても素晴らしく、高価なSONYのレンズとの違いは感じられなかった。
- 特に価格において非常に素晴らしいレンズである。
- 全体的に素晴らしいAF機能を備えており、動体や低照度でのシナリオでも2倍以上のコストが掛るレンズとほぼ同じ性能を発揮した。
- 外観も美しく、しっかりとした造りの品質、また耐候性能を備えている。
- 色収差がなく、信じられないほどシャープであった。
なるほどです。
SIGMA 山木社長のプレゼンテーションで強調されていたのは、AF性能でしたね。
SIGMAも相当自信があるようで、今回のレビューを見ると純正レンズに負けないAFスピードを持っていて、更にボディとのマッチングも良いようですね。
そして価格は純正の半分ということで(GMはg/1.2ですが)これは本当にお買い得ということですね。
また画質においても純正に劣らない、というのはSIGMAの各レンズが既に実証されていることが今回も当てはまるようですね!
ということで、この素晴らしいコスパを誇るSIGMA 50mm F1.4 DG DN Artは既に予約が開始されています。
こちらが、今回のレビューでも使われたJeff Bennion氏が所有されているというIGNITE STUDIO。素晴らしい環境でテストされています。確かにこんな最高のスタジオ使ってみたいですね!
Jeff Bennion氏はファッションフォトグラファーでもあり、このスタジオを所有され、また弁護士でもあるということです。すごい経歴ですね!