ニコン2023年3月期決算報告で映像事業が完全以上に回復!
2月9日にNikonが2023年第3四半期決算報告を行いました。
Nikon全体で2023Q3は昨年に対し売上収益+12.2%、営業利益+7.8%増加したという好調な四半期業績が報告されました。
そして、Q3のセグメント別業績で映像事業は前年比で売上収益が+35.6%の増加、更には営業利益が何と2倍以上の+119.4%と好調の業績が報告されています。(ただ営業利益に関しては昨年が低過ぎたということもあるかもしれませんが)
映像事業のQ3をもう少し詳しく見ると、昨年13%台だった営業利益率がこのQ3では27.2%と2倍以上に、Q3までに累計でも22.4%と良い結果になっています。
これまで長い間Nikonの映像事業の問題点であった利益率が低いということが、今年に入って一気に改善されたということですね。
その要因はスライドに書かれているように、円安と中高級機へのシフト販売単価が上昇したことということですね。
そして映像事業の通期見通しの売上は昨年より500億円増加した2300億円、営業利益は18.3%を達成する見込みということです。
結果的に、昨年までNikonの稼ぎ頭が精機事業ということでしたが、今年は映像事業がそれを上回りNikonの収益を支えるまで回復したということですね。
映像事業の通期見通しでは部品調達状況が改善し、市場規模も拡大するという予測が書かれています。
そしてミラーレスカメラの増大、単価の高いレンズの増加が結果を出していて、Nikonは収益性を重視した中高級機で勝負とするのが今後の戦略通り実践されているということですね。
補足資料として製品カテゴリの内訳も示されています。がやはり2019年以降は台数が出ない市場になっていることが伺われます。
そしてNikonはZシリーズの投入、ZfcとZ9の大ヒットにより収益性が出るモデルとレンズによって販売台数よりも利益率を増大させました。
ちょっと気になるのは単価が高くなったとは言え、レンズ販売本数が少しづつ低下していることです。
しかし現在もNikon Z9の人気も続いているようなので今期4月までには同様の良い決算結果になることになるかと思います。
カメラにキタムラさんではNikon Z9の納期は約1-2週間ということで在庫不足はほぼ解消されたようですね。
またAmazonでも在庫が1台ですがあるようですね。
一方で、来年に向けて、Z9に続くヒット商品も必要になりそうですが今年のCP+までにNikonが新ボディを発表するという噂は出ていないようです。
まぁ一方で超大口径ポートレートレンズZ 85mm f/1.2Sと、コンパクトなパンケーキレンズZ 26mm f/2.8が発表されましたので、レンズの販売台数の落ち込みがQ4でカバーするという戦略なのかもしれませんね。
実際に、Z 85mm f/1.2は既に品薄になっているようです。
来年もNikonがこのまま絶好調を維持できるのか、今年後半に向けての新ボディの発表に期待したいですね!
楽しみです。
ピンバック: 栃木ニコンの大田原市のふるさと納税でNIKKOR Z 600mm f/4 TC VR Sに多くの寄付!(読売新聞) | Dmaniax.com