心揺さぶる映像が、自分にも。ソニーVLOGCAM ZV-E1が発表されたので心が揺さぶられるかをα7SIIIとα7Cと比較してみた
これまでの噂通りSONYがフルサイズVLOGCAM ZV-E1を発表しました。
発売日は4月21日ということです。
VLOGCAM ZV-E1 プロモーション動画
VLOGCAM ZV-E1 機能説明動画
VLOGCAM ZV-E1スペシャルコンテンツ
VLOGCAM ZV-E1製品情報ページ
VLOGCAM ZV-E1のポイントはα7SIIIと同じ1200万画素フルサイズセンサーが採用されているということですね。
このセンサーはシネマカメラのFX3にも採用されているように動画機として最高の性能を持つイメージセンサーだと思います。
このセンサーがよりカジュアルVLOGなユーザー向けのカメラに搭載されているわけですから、まさに最高のVLOG用カメラと言って良い存在として訴求されているのだと思います。
で、価格.comによればZV-E1の価格は33万円ということです。
発売は2023年4月21日で、ボディ単体のほか、標準ズームレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」が付属するレンズキットも用意される。市場想定価格はボディ単体が330,000円前後、レンズキットが360,000円前後(いずれも税込)。
Via:価格.com ソニーのフルサイズVLOGCAM「ZV-E1」誕生!
この価格はZV-E1のベースになったα7SIIIのソニーストアでの価格が504,900 円、一方でほぼ同じ大きさのフルサイズミラーレスカメラα7Cの価格は262,900 円ということになっています。
ですのでα7SIIIより15万円以上も安いのですが、EVFを持つα7Cよりも7万円高いということになりますね。
なのでこの価格はカジュアルユーザー向けとしては少々お高い感じがするかもしれません。
なので、ZV-E1とα7SIIIとα7Cのスペックを比較してみることにしました。
(ただしソニーの比較ページでスペックを確認するとZV-E1は未だ全ての項目が出て来なかったので、抜けている部分があれば申し訳ありませんが教えて頂ければ助かります。)
ー | VLOGCAM ZV-E1 | α7S III | α7C |
カメラ有効画素数 | 約1210万画素 | 約1210万画素 | 約2420万画素 |
記録画素数 [3:2] | ● | ● | ● |
記録画素数 [3:2]APS-C | ー | ● | ● |
記録画素数 [4:3] | ー | ● | ● |
記録画素数 [4:3]APS-C | ー | ● | ● |
記録画素数 [16:9] | ー | ● | ● |
記録画素数 [16:9]APS-C | ー | ● | ● |
静止画RAW | ● | ● | ● |
静止画RAW(圧縮) | ー | ● | ● |
HEIF | ● | ● | ー |
ピクチャーエフェクト | ー | ー | ● |
クリエイティブスタイル | ー | ー | ● |
クリエイティブルック | ー | ● | ー |
ピクチャープロファイル | ー | ● | ● |
Dレンジオプティマイザー | ー | ● | ● |
オートHDR | ー | ー | ● |
「トリルミナスカラー」 sRGB | ー | ー | ● |
sRGB規格 (sYCC色域) | ー | ● | ー |
AdobeRGB規格 | ー | ● | ● |
Rec. ITU-R BT.2100規格 (BT.20 | ー | ● | ー |
XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264 | ● | ● | ● |
XAVC HS: MPEG-H HEVC/H.265 | ● | ● | ー |
音声 LPCM 2ch | ● | ● | ● |
音声 LPCM 4ch | ● | ● | ー |
3840 x 2160 (4:2:2, 10bit) | 59.94p (200Mbps) | 120p (280Mbps) 、60p (200Mbps ) | ー |
3840 x 2160 (4:2:0, 8bit) | 59.94p | 120p | 30p |
S&Q | ● | ● | ● |
録音レベル表示 | ー | ● | ● |
プロキシー記録 | ● | ● | ● |
タイムコード/ユーザービット | ー | ● | ● |
オートスローシャッター機能 | ー | ● | ● |
ガンマ表示アシスト | ー | ● | ● |
HDMI RAW出力 | ー | ● | ー |
スマートフォン位置情報取得 | ー | ● | ● |
SD (UHS-I/II対応) | ● | ● | ● |
CFexpress Type A | ー | ● | ー |
デュアルスロット | ー | ● | ー |
測距点数 | 759点 | 759点 | 693点 |
検出輝度範囲 | EV-6 – EV20 | EV-6 – EV20 | EV-4 – 20 |
AF補助光 | ー | ● | ● |
測光範囲 | EV-3 – EV20 | EV-3 – EV20 | EV-3 – EV20 |
静止画ISO感度 | ISO80-102400 (拡張:ISO40-409600) | ISO80-102400 (拡張:ISO 40-ISO 409600) | ISO100-51200 (拡張ISO50-204800) |
動画ISO感度 | 動画撮影時: ISO 80-102400相 | 動画撮影時: ISO 80-102400相 | ISO100-51200相当 (拡張: 上限ISO102400) |
フリッカーレス撮影 | ー | ● | ● |
EVF | ー | 1.6cm (0.64型)9,437,184ドット | 1.0cm (0.39型)2,359,296 ドット |
チルト液晶 | ● | ● | ● |
液晶モニター | 7.5 cm (3.0型) 1 036 800 ドット | 7.5cm (3.0型) 1,440,000ドット | 7.5cm (3.0型) 921,600ドット |
インターバル撮影 | ー | ● | ● |
全画素超解像ズーム | ● | ● | ● |
シャッター方式 | 電子シャッター | メカシャッター / 電子シャッター | メカシャッター / 電子シャッター |
センサーシフト手ブレ補正効果 | 5段 | 5.5段 | 5段 |
動画アクティブ補正 | ● | ● | ー |
動画ダイナミックアクティブ 補正 | ● | ー | ー |
光通信式:ワイヤレス制御 | ー | ● | ● |
連続撮影速度 | Hi+: 最高約10コマ/秒 | Hi+: 最高約10コマ/秒 | Hi+: 最高約10コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | JPEG Lサイズ エクストラファイン: 1000枚以上 | JPEG Lサイズ エクストラファイン: 1000枚以上 | JPEG Lサイズ エクストラファイン: 215枚 |
USB Type-C | ● | ● | ● |
NFC対応 | ー | ● | ● |
Wi-Fi | ● | ● | ● |
Bluetooth | Ver. 4.2 | Ver. 5.0 | Ver. 4.1 |
HDMI | マイクロ端子 | タイプA | マイクロ端子 |
マルチインターフェースシュー | ● | ● | ● |
3.5 mmマイク端子 | ● | ● | ● |
3.5 mmヘッドホン端子 | ● | ● | ● |
縦位置グリップ | ー | ● | ー |
FTP転送 (Wi-Fi) | ー | ● | ● |
FTP転送 (有線LAN (USB-LAN)、USBテザリング | ー | ●ー | |
ステレオマイク | ● | ● | ● |
ブリージング補正 (動画) | ● | ー | ー |
バッテリーパック | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FZ100 |
液晶モニター使用時静止画撮影 | 約570枚 | 約600枚 | 約740枚 |
液晶モニター使用時実動画撮影 | 約95分 | 約95分 | 約140分 |
液晶モニター使用時連続動画撮 | 約140分 | 約135分 | 約215分 |
USB給電 | ● | ● | ● |
USB PowerDelivery対応 | ● | ● | ー |
質量(g)(バッテリーとメモリカ | 約483 g | 約699g | 約509g |
外形寸法 | 約121.0 x 71.9 x 54.3 mm | 約128.9 x 96.9 x 69.7mm | 約124.0 x 71.1 x 53.5mm |
使用温度範囲 | 0 – 40 ℃ | 0 – 40 ℃ | 0 – 40 ℃ |
ソニーストア価格 | 330,000円前後(予測) | 504,900 円 | 262,900 円 |
でZV-E1にはメカシャッターが搭載されていないんですね。
α7SIIIもFX3もメカシャッターは搭載されていますので、ZV-1がより安価になっている理由の1は電子シャッター専用機としてコストを抑えているということがあるかと思います。
また、手ブレ補正効果も0.5段分低いのもこの辺りのメカ部のコストが抑えられた結果でしょうし、背面モニタも解像度が100万ドットと最新のカメラとしては低いのもそういうことですね。
また動画機として見ると、α7SIIIより、更にα7Cよりも機能がシンプルになっていることが判ります。
例えば、録音レベルやガンマ表示が無いとか、HDMI経由でのRAW出力が出来ないなどですね。
ただ機能がシンプルになるということはVLOGユーザーがターゲットだとすると使い勝手が良くなるというメリットもあるかとも思います。
ただインターバル撮影が出来ないのは注意した方が良いかもですね。
で、このようのネガティブなことばかり気にするよりも、ZV-E1で最強になったというAF性能と、アクティブ手振れ補正が搭載されているのはやはりVLOGユーザーにとっては最強の武器になると思います。
加えて、フルサイズセンサーならではの被写界深度による立体感と、超高感度でも楽勝で撮影できる性能は他社の小型センサーのVLOG向けカメラに対し明らかにアドバンテージがあると思います。
ちなみに、現在あらゆるスペックがベストバランスと思われるα7IVの価格が372,900円ですので、ZV-E1はα7Cより高く、α7IVより安いという絶妙のポジションのカメラとしてソニーはラインナップの加えていることも判ります。
ということで、これまでiPhoneやスマホそしてアクションカメラが得意だったVLOGユーザーの方々は33万円のフルサイズミラーレスカメラを購入されることになるのでしょうか?
たぶん魅力たっぷりの新製品なのでそれなりに売れると思いますが、動画比率が低いユーザーの方はよくご確認して納得された上でご購入される方が良いかもしれませんね。
おっと、ホワイトカラーも出ているんですね。これは女子VLOGユーザー向けということなんでしょうかね。
p.s. 早速予約開始されています。
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