Canonは2021年の12月に人の目では感じ取れない光も捉えることができるSPADイメージセンサーの開発を発表しましたが、今回そのSPADセンサーが搭載された監視用カメラMS-500の開発発表を行いました。
キヤノンは、世界最高画素数の約320万画素1.0型SPAD(Single Photon Avalanche Diode)センサー※2を搭載したレンズ交換式超高感度カメラ“MS-500”の開発を進めています。
Via:Canon – 世界初SPADセンサー搭載のレンズ交換式超高感度カメラを開発
- 現在開発中の“MS-500”は低ノイズを特長とする1.0型SPADセンサーを搭載。暗闇でもフルHDの鮮明なカラー撮影が可能。
- 現在多く使われているCMOSセンサーは「電荷集積」方式で電気信号を読み出す際ノイズも混在する。“MS-500”に搭載するSPADセンサーは、画素に入ってきた光の粒子(光子)を数える「フォトンカウンティング」方式を採用。
- 画素に光子が1つでも入ると、瞬時に約100万倍に増倍して大きな電気信号を出力することがでる。
- 一つひとつの光子をデジタルに数えることができるため読み出し時にノイズが発生しない。
- “MS-500”は、星の出ていない闇夜のような暗い環境下でも被写体を鮮明にカラー撮影することが可能。
- MS-500のレンズマウントバヨネットマウント(BTA S-1005B規格準拠)を採用.
- 2023年4月15日(土)~19日(水)米国ラスベガスで開催される放送・映像制作機器の展示会「2023 NAB Show」で参考出展予定。
ということで、フォトンを1つ1つを捉えることが出来るという超凄いイメージセンサーがとうとう実現化されたということですね。
2021年の発表はこちら
Canonはまず監視カメラとしてこのSPADセンサーを採用する予定ということですが、コンシュマー用途のビデオカメラやスチルカメラにこのSPADセンサーが搭載される日は来るのでしょうか?
それが実現する方法なら将来においてもまだまだカメラの性能は上がっていきそうですね!
楽しみです。
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