レンズとイメージセンサーが無いデジタルカメラParagraphicaはカメラと写真の定義を変えるか?
Bjorn Karmann 氏が通常レンズがマウントされている正面に奇妙なオブジェが付けられたカメラParagraphicaをTwitterで紹介しました。
このカメラなんとAIが写真を撮影するという新しいコンセプトのカメラということです。
この動画を見ると、Paragraphicaカメラの画面に向かって人間がキーワードを入力してレリーズすることで写真を撮影してしまうカメラのようですね。
こちらがParagraphica のWebページ
Webページに記載されているダイアグラムを見ると、カメラを構えた日時、場所、天候、気温、イベント情報、興味や嗜好が自動取得され、撮りたい写真に関する幾つかのキーワードのテキスト情報からAIが写真を生成するということですね。
さらにParagraphicaカメラ上面には、ダイアルが3つ搭載されています。
一番左のダイアルはレンズの焦点距離に代わりにイメージを取得する範囲(メートルのようですが画角のようなものでしょうかね)を指定、2番目のダイアルはAI処理のノイズ値(フィルムグレインみたいな効果)、3番目のダイアルはボケ量のようなパラメーターを指定するということです。
Paragraphicaのスペックは以下の通り、
- ハードウェア
- Raspberry Pi 4
- 15 インチ タッチスクリーン
- 3D プリント ハウジング
- カスタム エレクトロニクス
- ソフトウェア:
- Noodl
- Python コード
- Stable Diffusion API
Webページには作例も掲載されています。
そういえば PhotoShop の最新バージョンで搭載されるAIによるフィルタ「ジェネレイティブ塗り潰し」はユーザーが入力したキーワードによって画像を生成することで話題になりましたね。
Photosohopの場合はこのAIによる自動画像生成はあくまでもフィルタであり、出てくる作品はレタッチされたものということになると思いますが、Paragraphicaはカメラとして、レリーズした瞬間を切り取るという行為に対してAIを適用したのが新しいコンセプトかと思います。
まぁそれ以前にもう人間が行けるところの風景写真はほぼ撮り尽くされオンラインにアップされている感がありますので、GPSとジャイロコンパスさえあれば、その場のイメージはすぐに取得出来るという時代に既になっているのかもしれません。
ということで、ParagraphicaやPhotoshopのようなAIが普通のカメラにも搭載され、レリーズ一発でエモい写真を撮影してくれるような時代はもうすぐそこにあるという感じですね。
最初にカメラというものが作られそれから200年近い年月が経過していますが、これからはこのParagrahicaのようなカメラ?が新しい写真を生み出すということになるのでしょうか?
でWikipedia写真の定義を見ると、広義の定義としては「人類史上初めて登場した機械映像」ということですので、まさに人類史上二番目に登場した機械映像とすれば、新しい写真なのかもしれません。
一方、狭義の定義では「被写体から発される光線を再構成して実像を結ばせ、感光剤に焼きつけたのち、現像処理をして可視化したもの」。ということになりますので、レンズも画像センサーも用いていないParagraphicaから生み出させる映像は、写真という枠では無いのかもしれませんね。
いずれにしてもAIがいよいよ一般化して活用されるという革命的な時代が来たことは間違いないことですので、映像がAIによって支配されることになる可能性もあるということですね。
みなさまはどう思われますか?
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