フジフイルム GFX100II 及び新Gマウントレンズを発表!
FUJIFILMがX-Summit STHLMを開催し大方の予測通り新中判ミラーレスカメラGFX100IIが発表されました。
また新大口径標準レンズGF55mmF1.7 R WR、新ティルトシフトレンズ 35mmF5.6 T/S、110mmF5.6 T/S Macroレンズも発表、更に新レンズロードマップにGF500mmレンズそして完全電子制御の動画向けパワーズームレンズも予告されました。
FUJIFILM GFX100II発表
GFX100で画質を追求した中判ミラーレスカメラとして始まったGFXシリーズは、ボディ内手ブレ補正、小型化などで進化して来たが、今回SPEEDを手に入れることになる。
GFX100IIを発表
HIGH SPEED GFX
完全新設計の1億200万画素CMOS II HS センサーを採用
バッファメモリを従来の2倍の128GBに
X-Prosessor5を採用
連写性能 8コマ/秒を実現
イメージセンサーの高速化によってAF速度も向上
手ブレ補正の進化
手ブレ補正に用いる情報は従来のジャイロセンサーユニットからに加えて、イメージセンサーからの情報も追加した。
様々な動画フォーマットに対応
動画は4K60p、8K30Pでの機能も可能になる。
シネマ撮影で用いられる様々なフォーマットに対応
様々な動画コーデックに対応
中判センサーならではのダイナミックレンジを更に改善
SN比やダイナミックレンジが30%改善
EVF性能の向上
GFX100IIではEVFのディスプレイパネルだけでなく光学系も刷新した。
944万ドットEVFパネルを採用。
リフレッシュレートは60fpsを実現、加えて0.77xで120fpsで表示することが可能に
外観デザイン
エルゴノミックを追求したデザイン。
3つのファンクションボタンを搭載
サブ液晶を大型化したのに加え、天面が17度スラントしたデザインを採用。
EVFから最小限の視線移動で見ることが出来るので実際に使ったプロの方に大変好評である。
GFX100IIの拡張性
チルト可能なEVF
バッテリーグリップ及び冷却ファンに対応
CFexpress Type Bスロット&SDスロット
フルサイズHDMIコネクタ
ヘッドホン端子&マイクロフォン端子
USB-C接続でティザー撮影やSSD記録も可能
イーサーネット端子も搭載
CAPTURE ONE及びiPadのCAPTURE ONE Mobileに対応
ティザー撮影からRAW現像のワークフローが可能
新フィルムシミュレーション REALA ACE
REALA ACEは GFX100IIで初搭載するフィルムシミュレーション
REALAは30年以上前に開発された銀塩フィルムであり、豊な階調表現と人の目に心地良いことを目指したフィルムである。
銀塩フィルムはOn/Offのデジタル的な化学変化を利用している。一方で、イメージセンサーの入り口はアナログ信号である。
よって銀塩の方がデジタル的でイメージセンサーの方がアナログ的であると言える。
1億画素によって細かい粒状性を実現できる。
よりきめ細やかな階調表現が可能。
飽和信号量が30%も向上。
16bit A/Dコンバーターでよりラチチュードの広い表現が可能になった。
GFXフラッグシップモデルとなるGFX100IIはどんな絵が来てもプロとして確実に捉える必要がありその為のREALA ACEとなる。
FUJIFILMは報道写真業界を支援する
プレス/ニュースレポータに必要なIPTCメタデーター埋め込み機能を搭載。
FUJIFILMはカメラメーカーであると同時に写真メーカーであるだけでなく、フォトグラフィックカンパニーでもある。
カメラ機材を作る以上のことをしたいと考えている。
それは報道写真業界を応援することである。
FUJIFILMは今回の PRESS PHOTO 2023イベントを支援するに至った。
大口径標準レンズGF55mm F1.7 R WRを発表
GF80mm F1.7は換算44mmという汎用性の高い画角と大口径による豊なボケが得られるレンズである。
ポートレートフォトグラファのみならず全てのフォトグラファの為の新標準レンズである。
2枚のEDレンズと2枚の非球面レンズを採用。
中判フォーマットと大口径レンズならではのボケを実現している。
Gマウントレンズとして絞羽枚数11枚を初採用したことでスムースなボケを実現している。
新しく低振動のDCモーターを採用しメカ部にはベアリングが用いられている。
GF30mm F5.6 T/S及びGF110mm F5.6 T/S Macro発表
待望のティルト/シフトレンズ2本を発表。
これまでユーザーがマウントアダプタで使っていたティルト/シフトレンズと異なり、純正レンズとして1億200万画素の解像度に完全に対応することが可能になった。
イメージサークルも中判フォーマットに完全に対応している。
純正レンズとして電子接点による接続に対応しているので、ティルト/シフト量も完全にExifに伝えることが出来る。よってクリエーションでこの情報を利用出来るようになる。
GFレンズロードマップに新レンズが追加
GF500mmF5.6をもうすぐ発表する。
GFX100IIでSPEEDを手に入れたことにより、このような超望遠レンズで、スポーツ、野生動物などの撮影に対応することが出来る。
動画用GFレンズを予告
パワーズームも含めて完全電子制御が可能な動画向け新レンズを開発中。
現時点ではスペックの公開はできない。
Gマウントレンズはそれぞれの世界でそれぞれの世界で素晴らしい作品を生み出すツールとなる。
GFX100II及び新レンズの価格と発売日について
- GFX100II 7,499ドル 9月発売
- GF55mmF1.7 R WR 2,299ドル 9月発売
- GF30mmF5.6 T/S 3,999ドル 10月発売
- GF1100mmF5.6 T/S Macro 3,499ドル 11月発売
ちなみに、日本でのGFX100IIの店頭予想価格は税込127万前後ということです。