Panasonic が60倍の超高倍率ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラLUMIX DC-FZ85Dを発表しました!
発売日は2024年7月26日で、公式通販サイトでの販売価格は64,350円ということです。
ちなみに、Panasonicの公式サイトのプレスリリースには発売のお知らせが記載されておらず、ちょっとひっそりとした発表になっているのかもしれません、、、、
そして、このカメラはなんと、7年以上前の2017年3月に発売されていた「LUMIX FZ85」の後継機ということです。
主な進化ポイントとしてはEVFと背面液晶向上、ズームバック機能を追加した。USB Type-Cに変更しバッテリー充電にも対応したということです。
Panasonic LUMIX DC-FZ85D製品情報ページ
主なスペックは以下の通り
- レンズ
- F2.8~F5.9
- 焦点距離 3.58~215mm(35mm 判換算:20~1200mm)
- 構成12群14枚(非球面9面6枚)
- 7枚羽根虹彩絞り
- イメージセンサー
- 1/2.3 高感度MOSセンサー
- 総画素1,890万画素
- シャッタースピード 1/2000秒
- 連写 10コマ/秒
- 静止画 JPEG/RAW
- 動画 AVCHD Progressive/AVCHD / MP4 4896×3672
- ファインダー 0.39型有機EL(OLED))約236万ドット
- 液晶モニター 3.0 型TFT 液晶(3:2)約184 万ドット
- SDカード UHS-1
- インターフェイス
- Micro HDMI タイプ D
- USB 2.0(High Speed)対応/USB Type-C
- 寸法 幅 約130.2×高さ 約94.3×奥行 約125.2mm
- 質量 約596g(本体)、約640g(メモリーカード、付属バッテリーパック含む)
ということで、スペックをチェックしているとイメージセンサー、レンズ、など主要なコンポーネントは先代のFZ85と同じようですね。
その上で、ズームバック機能などソフトウェアでの機能が追加されるようですが、せっかくなのでスペック表上の違いを調べてみました。
DC-FZ85D | DC-FZ85 | ||||||||
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ファインダー | 0.39型有機EL(OLED)(4:3) | 0.2型カラー液晶 (4:3) | rere | ||||||
約236万ドット | 約117万ドット | ||||||||
倍率 約0.74 倍 | 約0.46 倍 | ||||||||
液晶モニター | 3.0 型TFT 液晶(3:2) | 3.0 型TFT 液晶(3:2) | |||||||
約184 万ドット | 約104 万ドット | ||||||||
インターフェース | USB 2.0(High Speed)対応/USB Type-C | USB 2.0(High Speed)/USB 2.0 Micro-B | |||||||
Wi-Fi | ー | IEEE 802.11b/g/n | |||||||
充電時間 | 約180分 | 約170分 | |||||||
撮影可能枚数 | [モニター時] 約300枚 | [モニター時] 約330枚 | |||||||
[ファインダー時] 約220枚 | [ファインダー時] 約240枚 | ||||||||
外形寸法 | 幅 約130.2×高さ 約94.3×奥行 約125.2mm | 幅 約130.2×高さ 約94.3×奥行 約119.2mm | |||||||
質量 | 約596g(本体) | 約572g(本体) |
ということで、EVFは高解像度化するとともに、表示倍率が大きくなったのは良いことですね。
ちなみに私は以前F2.8で25-600mmズームを搭載するLUMIX FZ200とその後継モデルのFZ300を所有していたことがあるのですが、FZ200のEVFが0.2型131.2万ドットOLED、FZ300が0.39型144万ドットOLEDだったのですが、特にFZ200の0.2型パネルはまさに井戸の底を覗いているように小さかった思い出がありますので、FZ85Dで少しでも大型化されたということで良い進化なんでしょうね。
次にFX85DではUSB-Cになったということですが、USB2.0のままのようなので、出口だけ進化したようなので、やはりインターフェイスユニットなどの中身も同じようですね。
またEVFやモニタの変更に伴いおそらく消費電力がアップしたせいか、スペック上は1割くらい撮影枚数が減っているようです。ただ、これは実質的なスペックに再度調整がされたのかもしれませんが、、、またモニタのせいで奥行き寸法と質量が若干増加しているようです。
加えて退化したスペックとしてはWi-Fiが省略されているようですね。
いまどきのカメラでWi-Fiが省略されたのは、アプリなどの連携を考えるとめずらしいと思いますが、現実的にWi-Fiってあまり使われていなかったということかもしれませんね。(わたしもそうですw)
その結果Wi-Fi省略のコストダウンもあって、FX85Dは今時の新型カメラとしてはかなりお買い得な価格設定で64,350円となっています。これは1200mm相当の超超望遠が撮影できるカメラということで、スマホと十分に棲み分けできるカメラですので、ユーザーにとっては魅力的なのではないでしょうか。
ともあれ、このカメラのスペックを見ると、デジタルカメラは7年前にはすでに4K動画も撮影できるようになっていたのもあり、スペック的には現代でも十分以上に通用しているということで、今回Panasonicが若干のスペック変更もあれど新製品として仕立てたのはなかなかクレバーな選択であったのではと思います。
最近コンパクトデジタルかめらも見直されているようなので、コストが抑えられるのであれば過去の名機を再発売しても良さそうですね!!