2024パリオリンピックが開幕しましたが、これまでに見たことも無い開会式が話題になっていますね。そして、昨日も柔道やスケートボードの金メダルなどに感動しましたが、それに加えなでしこジャパン対ブラジル戦の軌跡の大逆転も大カ感動でした。
そしてその映像と写真の配信はこの大会でも周到な準備の上でブラジル、東京大会でも、その感動を配信したGetty Images社の写真配信についてRedsharknewsのサイトが同社のカメラマンとそのシステムを紹介したニュース記事アをップしています。
Getty Images パリ大会での写真配信の概要
- 大会期間中140 名のカメラマンと編集者のチームが500 万枚を超える写真を撮影
- 60 名のエディトリアルフォトグラファーが、フランス国内およびフランス領土内の全 38 のオリンピック競技会場でライブ取材を行う。
- 24 名のコーマーシャルフォトグラファが、主要スポンサー向けのコンテンツの撮影や、イベント全体にわたる有料の仕事に携わります。
- 40 名以上の編集者が、ゲッティ イメージズのロンドン オフィスからリモートでライブ編集を行う。
- ゲッティイメージズがオリンピックの編集を100%リモートで行うのは今回が初めて
- 30 以上のスポーツから毎日 10 万枚以上の写真がアップロードされ、ライセンス設定を経て、ほぼリアルタイムで利用可能となる。
- COVIDの影響があった東京2020では、「わずか」200万枚の画像が撮影されていた。
- 水中など、カメラマンがアクセスできない場所にリモート カメラとロボット カメラの両方を配置。
- 通常のロボット カメラ 15 台に加えて、会場の座席または MPC オフィスから操作できる 2 台の新しいユニークな水中ロボット カメラを配置する
パトリック・スミス氏のカメラバッグと撮影方法について
- ボディ Canon R3 3 台
- これらの中からその日に必要なレンズを選択する
- 15-35mm
- 24-70mm
- 85mm
- 135mm
- 70-200mm
- 100-300mm
- 400mm
- トラックのインフィールドにいる場合は、動き回ることができ、持ち運ぶ機材も少なくて済む
- 正面から撮影する場合は、主に望遠レンズを使用し、固定位置のすぐ前に 4 台から 5 台のリモート カメラを設置して撮影する
- 1 秒あたり 30 フレーム以上なので、画像数はあっという間に増加する。
- リモート カメラも含めると、1 日で数万枚に上ることもありる
- 一方で陸上競技では 5 ~ 6 人のチームで、カメラマン 1 人あたり 1 日平均 5,000 ~ 10,000 枚の写真を撮影されている
配信システムの準備とその配信速度について
- オペレーション チームはオリンピックの数か月前から計画を開始する。
- すべてのカメラをイーサネット ベースのシステムに接続されている
- カメラから世界中の編集者チームにコンテンツをリアルタイムで送信される。
- 独自のクラウド ソフトウェアを活用することで、編集者は 24 時間体制で作業可能。
- システム内のどこからでも編集/キャプションを付けることができる。
- 写真を公開されるスピードはこれで最速になった。
- 画像が撮影された瞬間から、クライアントは 1 分以内に画像が配信される。
- 重要な瞬間は 30 秒以内に画像が配信可能になる。
ちなみに、2016年のリオオリンピックでは、撮影した写真は120秒、つまり2分で配信されていたということですので、8年を経てその時間が60秒、最短で30秒に短縮されたということですね!