キヤノン「ミラーレスカメラ“EOS M”」ブロガー発表会 ハンズオン感想 前編
ハンズオンでタッチ&トライした感想です。
注)今回試させて頂いたのは、製品版では無く、開発機ということですので、製品版とは異なる可能性もあります。
発表された時点の感想としては、他社に対して飛び抜けたスペックでは無く、デザインについても纏まっているけどインパクトは少ないという印象でした。
しかし今回キヤノン様のプレゼンテーションを聞かせて頂いた後に、実際にハンズオンさせて頂きましたところ、事前の感想から一変しました。
■ボディデザイン
まずレリーズボタン周辺ですが、ここがEOS Mのデザイン特徴となるポイントだと思います。
EOS一眼レフカメラのデザインを切り取ったような斜めな造形は、紛れも無くEOSの一員あることをアピールしているようです。
勿論、撮影時に自然に指が届く角度ですから、是非一度体験して頂きたい部分です。
次にライブビュー専用ミラーレス機ではファインダーの代わりであり撮影する時に最も大切なパーツである背面液晶ですが、EOS Mは背面モニタの中心点をレンズ光軸と合致させたレイアウトになっています。
そう言われて他社のミラーレスカメラを確認してみると大半ズレているのがているんですよね。ここは、教えて貰わなければ判りにくいポイントかもしれません。
これでレンズを通した末端で直接画像をビューイングするようなフィーリングが生まれます。
よく、マニアの方が気にされるのが、三脚穴の位置ですが勿論こちらもバッチリ抑えられていますw
三脚穴もレンズ光軸上にありますし、更にホットシューの中心は三脚穴と同軸になるなど、EOS Mは徹底的に「光軸」を意識したレイアウトになっているのです。
APS-Cという大型センサーを採用しここまで小型にした上で、三脚穴をここに持って来るボディ設計は相当大変だったということが想像出来ます。
液晶の中心とレンズの中心が合っているのがスピードライトの中心軸を基準にして頂くと解るとおもます。また三脚穴もレンズ光軸上に直行配置されています。
結果、EOS Mはどのような持ち方をしても、レンズの光軸の先が被写体であるというとこを自然に理解しながら撮影が出来ます。
仮に可動液晶が付けたとするとこのシンプルなコンセプトが崩れてしまうでしょうし、無駄な可動部が無いことから剛性感や固まり感が出ているとおもいます。
回転液晶については次期モデル?wに期待したいとおもいます。
■質感
そして、他社と最も差を感じるのは、スペックなど数値に現れない部分の感性品質の部分だと思いました。
ボディサイドのコネクタ部以外が全周囲の金属ボディであること。
更に、内部のフロントベースユニットは金属製のシャシーによって、マウントやイメージセンサーががっちり支えられているという構造です。
EOS M 内部構造
EOS M フロントベースユニットシャーシ画像
この構造は、超重量級となるEF望遠レンズを含むキヤノンEFレンズを全てマウント出来る強度を保証する為で、他社のミラーレスカメラではここまでの剛性が必要無いんでしょうが、あえてここまでやっていることがキヤノン様なんですよね。
結果EOS Mを手に取って見ると、金属ボディの冷たい感触に加え、その小さいボディから、剛性感、塊感が実感が伝わって来ると思います。
ボディの塗装ですが、4色の塗装全てがその工程や加工技術が異なるということにも驚きました。
これは、キヤノンのコンパクトデジタルカメラIXYでも拘わりまくっている部分ですね。
コンデジから一眼まで含めてここまでボディの感性品質に徹底的に拘るメーカーは無いのでは無いかと思います。
で実際に 手に取って見ると、色毎に手触りが違うんですよね。
例えばブラックですが、EOS一眼レフ上級モデルと同じコストの掛かった仕上げになっていますので、既にEOSユーザーの方は、仲間に入れたくなること請け合いですw
更にレンズも同様に外観部分の質感が徹底的に追求されています。
EF-Mレンズは末長く使われるということが前提で、どのようなボディに併せても飽きの来ない色と高級感のある仕上げ(グラファイトグレー)が採用されています。
他社のミラーレスは、ボディに合わせたカラバリのレンズを出しているんですが、ボディを買い換えたらマッチングしなくなるのが人事ならがちょっと心配w
更に、驚いたのは、EF-EOS Mマウントアダプターでさえもその質感に拘りまくっているということです。
鏡筒のブラック部分はLレンズと同じような仕上げがされているようで、絶対Lレンズをマウントして下さいという雰囲気が伝わりまくって来ます。
また三脚座も金属ですし、ここでもローレット加工の固定ネジのノブが使われています。
・メニューなどの使い勝手
EOS Mの機能的な特徴であるタッチパネルですが、かなり快適な操作ができました。
このカメラのターゲット層は20代~30代の拘りを持つ方ということですので、当然iPhoneなどスマホ操作が基準になると思いますが、十分に合格なのでは無いでしょうか。
例えば撮影時に現れるこのような細かいメニューも的確にタッチで楽に操作出来たのはやはり、タッチパネルの精度や分解能も高いものが使われているということが予測できなす。
開発担当者に聞いて見たのですが、レスポンスが良い要因の1つとしてiPhoneに使われている静電タッチパネルパーツと同等のモノを採用しているということでした。
勿論、UIの処理速度も高速で、こちらもEOSを名乗るだけの高速性処理能力を備えているという感じです。
・レンズ
ミラーレスのキットレンズと言えば、パンケーキレンズですが、他社が広角&軽量、その代わり画質が少し落ちる、という特徴ですが、キヤノンのEF-M 22mm STMは、マクロ側を重視、また、F2としてボケ味に拘るレンズであるのが、異なるポイントかと思います。
やはり、料理、アクセサリ、花などを撮る方には必須になりそうレンズということですね。
結果的に、標準ズーム16-55レンズも22mmレンズも両方欲しくなる!wというのが上手い!;;;^^)
またダブルズームキットには、何故かw EF-EOSMマウントアダプターが含まれているのも面白いと思いました。
マウントアダプターと言えば、これまで上級者向けなのですが、これを入門のセットに入れるということが凄いですね。
EFレンズを是非使って欲しいというメッセージなんですね。
ちなみに、少し前に出たEF40mmSTMレンズをアダプター経由でEOS Mに装着してたのですが依然としてコンパクトで楽しく使えそうでした。
結局このEF40mmレンズは、フルサイズ、APS-C、ミラーレスの全てで、ムービーも含めて完璧に対応出来る唯一のレンズであることも解りました。。。。
(めっちゃ安いですしねー買ってよかったw )
・マウントアダプター
幾つかのEFレンズを使ってみました。
EF70-200 F2.8L IS、EF50mm F1.4、EF100F2.8L Macro IS、EF 40mm F2.8 STMなど試してみました。
結果的に大口径や望遠のAFは苦手そうで、これらのレンズはAF合焦まではそれなりに待たされることになります。
ただ、この中でもマクロレンズは意外と使えるのでは無いかと感じました。
最終的なAFの追い込みがコントラストAFということもあり、ライブビューでじっくり合わせるには安心感があります。
ただ、MFでのピント拡大表示は無いようでは短い時間なので確認出来ませんでしたあったらごめんなさい)是非導入して欲しい機能です。
一方、STMレンズでは、EF-MレンズとAF性能がまったく同等で40mmレンズはマウントアダプター経由でも、ミラーレス専用レンズど同様に快適に使うことが出来ました。
ちなみに、70-200F2.8を装着した時は正にレンズを持って撮影しているようでしたのでやはり一脚や三脚必須かw
お疲れさまです。
光軸の説明は流石という感じです!見えにくいところですがポイント高いですね。
カメラという道具に拘った造りも納得です。
EFレンズとの連携もですがプロモ映像のようなお散歩カメラとしての立ち位置が見えます。
まさにEOSの名に恥じないミラーレスになってますね。
いずれは動体にも対応した上位機種も登場するでしょうが熱くなりつつあるミラーレス市場にどこまで食い込むか気になりますね。早く触ってみたい…
ちなみに今日は電気屋でカタログだけもらってきてムラムラしてます(笑)
更に気になる後半も楽しみです。
読んで頂きましてありがとうございます。
キヤノンは最後発として、やはりミラーレスカメラの立ち位置を徹底的に検証しているという感じですね。
その一方で、製品は限りなくシンプルにしているというのが凄いところで、他社ではマネ出来ない商品提案だと思いました。
後編も含め、レポートありがとうございました。
気になる部分が全てわかりました。
欲しいけど、老眼には・・・
LVFが欲しかった。
でも、40/2.8を買う決心がつきましたw
見て頂きましてありがとうございます。
当日も次期モデルやLVF/EVFについては質問されていた方がいらっしゃったのですが、当然将来のことについてはノーコメントでした。
EOS Mも1代限りということは無いと思いますので、将来モデルにそんな声が反映されると良いですね。
将来モデルに期待するとすればキヤノンのミラーレスはレンズ共用が前提ですので安心して購入できますね。